料理番組の解説者などとして知られた料理評論家の服部幸應(はっとり・ゆきお、本名染谷幸彦=そめや・ゆきひこ)さんが死去したことが5日、分かった。78歳だった。捜査関係者によると、4日、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で倒れて搬送され、死亡が確認された。病死とみられるという。
東京都出身、立教大を卒業後、昭和大医学部博士課程(公衆衛生学)修了。1977年、調理師や栄養士を育成する服部栄養専門学校校長に就任。農林水産省の食育推進会議の委員を務め、2005年の食育基本法の成立にも尽力した。
1990年代にフジテレビ系の人気番組「料理の鉄人」に出演。黒いスタンドカラーのスーツ姿で料理を説明し人気を集めた。15年、仏料理を日本に普及させたとして、仏政府からレジオン・ドヌール勲章(シュバリエ)を受け、20年に旭日小綬章を受章。
時事通信