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「ロード・オブ・ザ・リング」が映画「ロヒアリムの戦い」でアニメに生まれ変わる

アニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング』のワールドプレミアに到着し、レッドカーペットでポーズをとるオーストラリア人女優ケイト・ブランシェット: AFP=時事)。
アニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング』のワールドプレミアに到着し、レッドカーペットでポーズをとるオーストラリア人女優ケイト・ブランシェット: AFP=時事)。
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09 Dec 2024 03:12:12 GMT9
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ロサンゼルス:エルフもドワーフもホビットも出てこない。「ロード・オブ・ザ・リング」が今月、J.R.R.トールキンの架空の世界で戦う男たちを描いた日本アニメスタイルの新作映画でスクリーンに戻ってくる。

12月13日に公開される「ロヒアリムの戦い」は、トールキンのファンタジー小説を映画化したピーター・ジャクソンのアカデミー賞受賞作より2世紀近く前の出来事を描いた前日譚である。

しかし、最初の『ロード・オブ・ザ・リング』映画、あるいはその後に続く期待はずれの『ホビット』映画とは異なり、今回は魔法の指輪も万能の闇の支配者も出てこない。

神山健治監督は最近の記者会見で、「オリジナルの3部作を見ると、ホビットやエルフやドワーフやモンスターが出てくる」『スター・ウォーズ』や『ブレードランナー』のアニメーションを手がけたことのある神山健治監督は、新作は「人間のドラマや感情、欲や権力に根ざしたもの」と語った。

ハリウッドのスタジオ、ワーナー・ブラザースは2021年、「リングス」の次回作をアニメにすると発表した。

映画製作者たちは、トールキンがその愛すべき小説の脚注として書いた膨大な創作の歴史を探し回った。

やがて彼らは、王と反抗的な貴族との間の内戦に関する簡潔な記述にたどり着いた。

「ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』三部作の共同脚本家でもあるプロデューサーのフィリッパ・ボイエンズは、「ストーリーが決まったから、それをどんなアニメーションの形で伝えるか、ということではなかった」

「実際はその逆だった。この特別な物語には…アニメという日本の映画製作の偉大な伝統に、本質的にふさわしいと感じられる何かがあった」

その伝統とは、名誉、忠誠心、傲慢、そしてスタジオジブリの有名な『もののけ姫』のような恐ろしい女性主人公といったテーマを意味する。

「ロヒアリムの戦い」の舞台は、2002年のジャクソン監督の映画「ロード・オブ・ザ・リング」に大きく登場した、馬に乗りバイキング風の戦士が暮らす王国、ロヒアリム: 二つの塔だ。

このアニメ映画では、その映画で登場した主要な場所–たとえば、壮大な戦場となったヘルム峡谷の要塞など–が再訪され、ジャクソンの3部作でロヒアリムの英雄的な女性戦士エオウィンを演じたミランダ・オットーがナレーションを担当する。

筋書きは、野心家のフレカ公が息子をロヒアリム王の娘ヘラと結婚させようと企むところから始まる。

その申し出が誇り高き君主に軽蔑的に拒絶されると、フレカは反乱を起こして王位に挑戦するが、致命的な打撃を受ける。

亡命させられた息子は大規模な反乱を起こし、王国全体に破滅的な戦争を引き起こす。

彼女は紛争の中心人物だが、トールキンは長い歴史的脚注の中で王女に名前を与えようともしなかった。

しかしボイエンズは、新作のさまざまなヒーロー、悪役、戦いを目撃し、結びつけるこのミステリアスなキャラクターを拡大するというアイデアに魅了された。

「私たちは、彼女を戦士の王女、スーパーヒーロー、ボスガールにはしたくなかった」

「彼女をリアルに感じてほしかった。彼女は好奇心旺盛で、間違いを犯す」

ボイエンズによれば、ジャクソン自身はこの新作の製作総指揮を務めたが、日常的な関与からは「身を引いた」という。

「実写映画の要素が忍び込んでいる。しかし、それらは 端々にとても美しく忍び込んでいた」

「ストーリー的には、明らかにトールキンの世界に忠実でありたかった……同時に、我々が最も得意とすること、つまりアニメを作ることに忠実でありたかった」と神山氏は語った。

AFP

 
 
 
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