
ドバイ:剣道7段の片野 文夫氏は若い頃から剣道に打ち込んできた。UAEには2年近く滞在している。
片野氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、剣道の理念は「剣の原理と技の訓練による人間形成」にあると語った。
「すべての武道は礼に始まり礼に終わる。礼とは相手に対する敬意を意味する。だから、試合に勝っても負けても、相手を尊敬しなければならない」と片野氏は説明する。
「私は中学生の頃から剣道をやっています。事情があって3年間稽古ができませんでしたが、それ以外は続けてきました。剣道を通じて心も体も強くなり、人間的にも成長し続けていると感じます」と語った。
剣道は老若男女が楽しめる武道である。
「たとえ年をとっても、自分を磨き続ければ、若い人に負けることはない。なぜなら、違う視点から物事を見る目や、相手の目を見て心を探る洞察力が使えるからです。私たちはそれを 「観の目 」と呼んでいます」と片野氏は付け加えた。
日本の剣道家として、片野氏はUAEの人々に剣道についてもっと学んでもらい、日本文化への理解を深めてもらいたいと語った。
「剣道の世界大会にUAE代表を送り出したい。そのために現在、ドバイ日本人学校で日本人や外国人に剣道を教えています」
「特にUAE人たちに剣道を教えたいと思います。UAEの人たちに剣道の門を叩いてもらい、稽古をしてもらい、UAEから剣道の世界大会に出よう。それが私の願いです」と付け加えた。