
マラケシュ:第6回目となる1-54コンテンポラリー・アフリカン・アート・フェアが豪華なラ・マムーニア・ホテルに戻ってきた。
ロンドンとニューヨークでも開催されている1-54フェアの中で最も小規模で、1月30日に開幕したマラケシュ版は、より親密で高級な体験を提供する。
マラケシュのアートシーンと、より広いアフリカやそのディアスポラ、中東、ヨーロッパとのつながりを確立することに大きな焦点が当てられている。
2月2日まで開催されるこのイベントは、ラ・マムーニア・ホテルと、マラケシュのマディーナ地区にある有名な賑やかなジェマ・エル・フナ広場と市場内にある複合アートスペースDaDaの両方で開催される。
ラ・マムーニアの豪華なホールでは、国際的なギャラリーやモロッコのギャラリーが地元のアフリカや国際的なアーティストの作品を展示している。
「今回のフェアでは、アフリカ系、国際系、地元モロッコのギャラリーのバランスが非常に良い」と、モロッコの著名なモダニスト画家、故ハッサン・エル・グラウイの娘であるフェア・ディレクター兼創設者のトゥーリア・エル・グラウイ氏はアラブニュースに語った。
「今年はアフリカから14のギャラリーが参加し、クウェート市のギャラリー、東京のギャラリー、ミラノの2つのギャラリー、そしてインド・ムンバイのKalhath Foundationがモロッコ人アーティストAmina Benbouchtaを紹介します」
今年新たに参加するのは、ミラノを拠点とするC+N Gallery CANEPANERI、東京のspace Un、コートジボワール・アビジャンのGALERIE FARAH FAKHRIである。
また、マリ・バマコのGalerie Medina、クウェート・クウェート・シティのHunna Art、チュニジア・チュニスのSidi Bou SaidのLe Violon Bleu Gallery、ラバトのAbra Ababou Galerieも初参加となる。
チュニジアのLe Violon Bleuでは、ハッサン・エル・グラウイの絵画も展示されている。
湾岸諸国からは、クウェート・シティからHunna Artが出展している。
また、古代サウジアラビアの砂漠地帯で数年にわたり展覧会やレジデンスを開催してきたフランス人キュレーター、アルノー・モラン氏によるトーク「アル・ウラーは現代アートの新しい実験室」が開催される。
また湾岸諸国からは、ドバイのICDブルックフィールド・プレイス・アーツ・プログラムの委託により、著名なアーティスト、マイルズ・グリーンバーグが歴史的なエルバディ宮殿で上演する「Le Miroir (Acte I)」と題された特別公演が行われる。
2018年にモロッコで開始されて以来、1-54は世界中のコレクター、主要なアート機関、アーティストをモロッコに招く世界的なイベントに成長した。
エル・グラウイ氏が指摘するように、このフェアはまた、年々拡大しているマラケシュの豊かな文化・アートシーンを基盤としている。今年特筆すべきは、数々の展覧会や美術館でのショーやパフォーマンスとともに、アフリカ現代美術館アル=マーデン館がリニューアルオープンしたことだ。
「マラケシュは地理的に戦略的な位置にあり、中東、アフリカ、そして世界中の観客が集まる場所です」
「モロッコには活気あるアートシーンがあり、ここ数年で大きく成長しました。オークションハウス、美術館、民間財団、そして各都市にあるさまざまなギャラリーの間で、モロッコは近現代美術の重要な国際的競争相手になっていると思います」