


ジェッダ:歴史的なジェッダでのデビューから1年、チームラボ・ボーダレスは、デジタルアートが動き、光、季節に反応する世界へと好奇心旺盛な訪問者を引き込み続けている。
サウジアラビア初の常設デジタル・アート・ミュージアムとして、25カ国以上、特に若者やアートファンからの訪問者を歓迎している。
その願望を反映し、現代アートとの新しい関わり方を紹介する文化的ハブとして機能している。
美術館はオープンなレイアウトで、探索と関わり合いを可能にしている。インタラクティブなアート作品は動きに反応し、時間とともに進化するため、2度と同じ来館はない。
チームラボ・ボーダレスの創設者である猪子寿之氏は、アラブニュースのインタビューに答え、この美術館のコンセプトについて、「すべてのものは連続的な関係にある 」と述べた。
「各要素が独立していても、その間に境界線はなく、互いに影響し合っている」
「インスタレーションの多くは自然のリズムを反映している。例えば『増殖する巨大な生命』では、月ごとに花が変化する」
チームラボ・ボーダレスのインタラクティブ・アート作品は動きに反応し、時間とともに進化するため、2度と同じものは訪れない。提供
「呼応するランプの森:One Stroke」と「無限の透明に咲く花」のインスタレーションも季節によって変化し、「地形の記憶」では静的な風景が動きによって微妙に変化する。
猪子氏はまた、いくつかの作品がジェッダ美術館のためだけに開発されたものであることも明かした。
「ジェッダならではの作品のひとつは、砂の滝が流れ落ちる階段の作品です」
「その砂の滝を通して、巨大な花が力強く成長しようとしているのが見える。彼らは成長し続け、落下し続け、そのサイクルを永遠に続ける」
チームラボ・ボーダレスは、サウジアラビア文化省が現代アートのプラットフォームとして遺産を活性化させるために行っている幅広い取り組みの一環である。
こうした取り組みは、文化・クリエイティブ部門に力を与え、アートとテクノロジーの世界的ハブとしての王国の地位を高めようとするサウジ・ビジョン2030に沿ったものだ。
美術館はこの野心の一例であり、アートが絶えず動き、訪れるたびにユニークで個人的な旅となる空間である。
「私たちが世界と来館者に伝えたかったメッセージは、世界そのものが絶え間ない関係にあり、あらゆるものが互いに影響し合っているということです」と猪子氏は語った。