


アミン・アッバス、ドバイ
中東の湾岸諸国の顧客に向けたUAEのホビー専門店「Otaku ME」は、日本のガンダムプラモデルキットやホビー用品を販売している。
Otaku MEはガンプラに情熱を燃やすエミラティのカイス・セドキ氏によって、2013年にオープンした。
「Otaku MEは2013年に正式にオープンしましたが、数年後には事業が本格化しました」と、セドキ氏は語った。「2013年以前は、地域にプラモデルの需要があるかどうかを検証していました」。
セドキ氏は同店が直面している課題として、多くの人がプラモデル製作に馴染みがないということを挙げた。
「私たちは小売店や流通業者であるだけではなく、プラモデルについて教える立場でもあります。今までプラモデルを知らなかった人に、こんなにもおもしろいホビーを紹介できるというのは、私たちにとって大きな喜びです」と、セドキ氏は付け加えた。
セドキ氏はアラブニュースジャパンに対し、事業開始当初はガンプラキットに焦点を当てていたと語った。
「その後はタミヤ、アオシマ、ファインモールド、フジミ、ズウェズダ、イタレリなど様々なメーカーの模型キット(車、戦車、飛行機など)を追加してきました。またタミヤのミニ四駆シリーズも人気が高く、Otaku MEでは様々な国籍のレーサーが競い合っています」と、セドキ氏は語った。
セドキ氏によると、業界内でも知名度が高いバンダイスピリッツの人気のガンプラキットは、顧客にも喜ばれているという。
「多くのお客様が塗料や接着剤を使わずにガンプラを組み立てる楽しさに気付き、さらなるガンダムを求めて引き続きご利用いただいています」と、セドキ氏は語った。
セドキ氏は2007年、東京出張中に初めてガンプラを手にしたという。またOtaku MEが他のコレクター向け小売店と異なるのは、従業員全員がプラモデル愛好家やモデラーであることだと付け加えた。
「これにより自分で模型を組み立てているお客様との会話が非常にスムーズになり、興味のある初心者の方にもしっかりとした説明ができます」と、セドキ氏は語った。
またOtaku MEではワークショップやミニコンぺ、国際的なプロモデラーが審査員として参加する年に1度の大規模なコンテストも開催している。
「私たちの事業は常に成長しています。オンラインショッピングをより良く行えるようアップグレードし、お客様が楽しめるような多くの機能を追加した、ウェブサイトの全面的なリニューアルもほぼ完了しています」と、セドキ氏は語った。