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自民党、9人の総裁候補は「有権者の注意をそらすため」

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18 Sep 2024 08:09:40 GMT9
18 Sep 2024 08:09:40 GMT9

カルドン・アズハリ

東京:ベテランジャーナリストで政治評論家の後藤謙次氏は水曜日、日本外国特派員協会で行われた記者会見で、日本の与党自民党が総裁選に9人を立候補させることを決めたのは偶然ではなく、政治資金問題や統一教会との不名誉な関係など、党の問題から注意をそらすことを目的とした戦略的な動きであると指摘した。

アラブニュース・ジャパンの質問に対して後藤氏は、「候補者をこれだけ立てたということは、これらの問題に議論が集中しないように、戦略を描いていた人がいるということ。政治家というよりは、自民党の職員・事務局がそういう考えを持ち、乱戦総裁選にして焦点をぼかすという戦略に沿った闘いが起きているのだと思う」との見方を示した。

立候補したのはベテランの石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、上川陽子外相、林芳正官房長官、河野太郎デジタル大臣、ナショナリストの高市早苗経済安保担当相など。

岸田内閣の支持率は20%以下に低下し、自民党内の多くの議員は、岸田氏が政権トップにあれば次の総選挙で議席を失うのではないかと懸念している。

日本国民は自民党が必死に政権にしがみつき、スキャンダルをもみ消そうとすることにうんざりしていることを後藤氏は示唆した。

毎日新聞の佐藤千矢子論説委員は、「女性候補が2人、比較的若い候補が2人いることはよいが、全体としては候補者の水準や政治的議論が不十分だった」と指摘した。また同じく代表戦を行なっている立憲民主党について、「自民党に対抗するには力不足だ」であり、「自民党が変化を装って何度も顔を変えるなど、政局の停滞が続いていくのではないか」と一蹴した。

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