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ＪＳＲ、革新機構の買収受け入れ＝１２月にＴＯＢ、半導体素材を強化へ

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26 Jun 2023 09:06:57 GMT9
26 Jun 2023 09:06:57 GMT9

半導体素材大手のＪＳＲは２６日、官民ファンドの産業革新投資機構による買収を受け入れると発表した。革新機構は早ければ１２月下旬にＴＯＢ（株式公開買い付け）を開始する。ＪＳＲの経営権を取得し、半導体事業に経営資源を集中させることで、日本が強みを持つ素材分野の国際競争力向上を目指す。　

ＪＳＲは東証プライム市場に上場。革新機構は１株当たり４３５０円で買い付け、ＴＯＢが成立すればＪＳＲは上場廃止となる。買収総額は９０３９億円で、革新機構はＴＯＢ資金をみずほ銀行と日本政策投資銀行からの借り入れで賄う。

米中対立の影響で経済安全保障の重要性が高まる中、政府は多くのハイテク製品に必要な半導体を戦略物資と位置付け、サプライチェーン（供給網）の強化を急ぐ考えだ。半導体は微細加工による高性能化が進んでおり、高品質な素材の安定供給が課題となっている。ＪＳＲは、半導体の回路形成に使うフォトレジスト（感光材）と呼ばれる素材で約３割と、世界トップクラスのシェアを持つ。

時事通信

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