


日本のトレンドセッターは今や、ダイヤや真珠で飾られた各々100万円(9,600ドル)もする豪華なマスクスタイルで新型コロナから自分を守ることができる。
コックス社のMask.comチェーンでは先週から手作りマスクの販売を開始した。同社はこのマスクで人々の気分を高揚させ、コロナ禍で落ち込んだファッション業界の売上に拍車をかけることを目指している。
ダイヤのマスクは0.7カラットのダイヤと300個以上のスワロフスキークリスタルで飾られ、真珠のマスクには330個ほどの日本のアコヤ真珠が施されている。
「コロナ禍で人々の気分が沈んでいますから、この光り輝くマスクの一つを目にして気分が良くなれば最高です」と東京駅近くの同社販売店でマスク・コンシェルジュを務めるカジタカ・アズサ氏が水曜日、ロイター通信に語った。
「新型コロナの影響で宝飾品や繊維業界も低迷していますから、日本を活性化させるプロジェクトの一環としてこれを始めました」と更に氏が語った。
大手流通企業グループ、イオン株式会社の一企業であるコックス社は9月にMask.comのオンラインと6つの実店舗をオープンし、500円から始まる200以上の異なるタイプのマスクを販売している。
水曜日に販売店を訪れた買い物客の中には、高嶺の花のマスクに懸念を持つ客もいた。「こんなマスクをしたら、それに釣り合う洋服も着なければならないし。(そんな恰好をするのは)ちょっと気が引けるわね」と66歳のカネコ・ミツエ氏が述べた。
それでも日本のマスクは世界で最も高価なマスクには到底及ばない。世界で最も高価なマスクの名誉に浴するのは、イスラエルの宝石商イヴェルが18カラットの金250グラムで作った150万ドルのマスクである。
(1ドル=104.4900円)
ロイター通信