
アミン・アバス、ドバイ
日本の漫画家でありイラストレーターの士貴智志氏は、神・風やRIOT、進撃の巨人 Before the fallなど人気シリーズに携わってきた。最近ではどろろと百鬼丸伝(かの有名な手塚治虫原作「どろろ」のリメイク)を手がけている。
アラブニュースジャパンの独自インタビューで、士貴氏は子供の頃に読んだ高橋留美子原作の「うる星やつら」や車田正美原作の「リングにかけろ」から彼の漫画やアニメへのインスピレーションを得たと語った。
それらの作品がきっかけで漫画家になることを決意したそうだ。
士貴氏は高校生の頃に漫画やイラストを描き始めた。当時彼はそれが自分自身を表現するのに最も楽しく適したものだ、と感じたという。
「17歳の時に初めて漫画家として働き始めました。当時の自分の技術は稚拙なものでした。しかし、実際に書店に置いてある漫画雑誌に自分の作品が載っているのを見たときは感動しましたね。」
士貴氏はどろろと百鬼丸伝の作者として有名だ。
彼はアラブニュースジャパンに彼がどのようにどろろと百鬼丸伝シリーズを描き始めたのか語った。「秋田書店と次の連載作品について打ち合わせをしている時に、次は「どろろ」のようにグロテスクな作品を描いてみてはどうか、と言われたんです。そのような作品を描いてみれば、手塚プロダクションから「どろろ」のリメイク作品のオファーを受けられるかもしれないという話を持ちかけられました。」
「自分自身、手塚治虫作品は長い間読んできましたが、手塚治虫氏と一緒に仕事が出来るなんて考えてもみませんでした。なのでどろろシリーズを手がける、となった時はとても幸せでした。」
士貴氏は次の新しいプロジェクトについても話してくれた。「自分の中の優先順位としては、まずは「どろろと百鬼丸伝」を完成させる事ですが、同時に新たに連載を始めた「爆宴-BAKUEN-」も重要なプロジェクトです。なのでしばらくは、2作品を同時に連載していこうと考えています。私は世界中の読者に自分の作品を読んでもらいたいと考えているので、日本の出版社が世界の出版社にもっと積極的に交渉を進めて欲しいですね。」
アメリカ、ドイツ、台湾で開催されたものを含む、国際的なアニメと漫画のイベントに数多く参加してきた士貴氏であるが、今後は他の国で開催されるイベントにも積極的に参加していきたいとの事だ。
士貴氏はこれから漫画を描いてみたいと思っている人には、「失敗するかもしれないという未来の心配など考えずに、諦めず書き続けて欲しい。」とアドバイスしたいと語った。
さらに「最初から上手に描ける人なんていません。失敗するかもしれないという未来の心配など考えずに、どうか描き続けてください。」と付け加えた。