Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 芸術と文化
  • ウィズラとシミス ― アルデイヤのコーヒー豆農家の伝統衣装

ウィズラとシミス ― アルデイヤのコーヒー豆農家の伝統衣装

コーヒー農家では親子で収穫を楽しむが、これはこの地域の人々にとってのコーヒーの木の価値を反映している。(提供)
コーヒー農家では親子で収穫を楽しむが、これはこの地域の人々にとってのコーヒーの木の価値を反映している。(提供)
伝統衣装を身に纏ったアルデイヤの男性が、自身の農園でコーヒーを収穫する。(提供)
伝統衣装を身に纏ったアルデイヤの男性が、自身の農園でコーヒーを収穫する。(提供)
アルデイヤのコーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れや豆の収穫作業を手伝わせることに熱心だ。(提供)
アルデイヤのコーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れや豆の収穫作業を手伝わせることに熱心だ。(提供)
 アルデイヤのコーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れや豆の収穫作業を手伝わせることに熱心だ。(提供)
アルデイヤのコーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れや豆の収穫作業を手伝わせることに熱心だ。(提供)
コーヒー農家では親子で収穫を楽しむが、これはこの地域の人々にとってのコーヒーの木の価値を反映している。(提供)
コーヒー農家では親子で収穫を楽しむが、これはこの地域の人々にとってのコーヒーの木の価値を反映している。(提供)
Short Url:
21 Jan 2021 09:01:32 GMT9
21 Jan 2021 09:01:32 GMT9
  • 通常2つの部分から成るこの民族衣装は、サウジアラビア南部のハウラニ・コーヒー農場と密接な繋がりを持っている。

モハンマド・アル・キナニ

ジッダ:ジャザンのコーヒー農家の人々は、伝統衣装を身に纏い、1月30日から開催される第8回コーヒー豆フェスティバルの準備を進めている。

通常2つの部分からなるこの民族衣装は、サウジアラビア南部のハウラニ・コーヒー農場と密接な繋がりを持っている。

農家の人たちの心の中で、ハウラニ・コーヒーの木がいかに重要な位置を占めているかを示すために、彼らは、苗木の植え付けから製品販売に至るまでのコーヒー関連業務における最も重要な局面で、最も豪奢な衣装を身に着けるのだ。

この年次フェスティバルのメディア委員会広報責任者であるザヒル・アル・マリキ氏は、アラブニュースの取材に答え、サウジアラビア南部のコーヒー農家の人々、特にジザン東部アルデイヤ地区のバニマリク山地の人々は、父から子へと受け継がれる昔からの民族衣装を大切にしているのだと語った。

アルデイヤのコーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れや豆の収穫作業を手伝わせることに熱心だ。(提供)

「今でもこの衣装を身に着け、それを今日まで保持し続けている人が大半です。地元で「山の衣装」と呼ぶこの民族衣装は、シミス(シャツ)、ウィズラ(スカート)、そして良い香りを放つヘッドバンドから成っています」と彼は延べた。

胴に着ける肌着を指す英語である「シュミーズ」と同じ語が充てられているのだと彼は付け加えた。

このシャツは通常、無地の単色で、男性はジャンビヤ(中央に隆起した線を持つカーブした短刀)を付けたベルトを締める。

頭にはヘッドバンドも着けるが、これはカディ、ヨモギ、アラビアジャスミンといった香りの良い植物でできている。

コーヒー農家では親子で収穫を楽しむが、これは地元の人々にとってのコーヒーの木の価値を反映するものだ。「サウジアラビア南部の人々は、コーヒーを不可欠な生活の一部と捉えています」とアルマリキ氏は述べ、子供たちも同じ衣装を身に纏い、木の手入れをする父親を手伝うのだと付け加えた。

「コーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れを手伝わせることに熱心で、アルデイヤのハウラニ・コーヒー農園のほとんどの子供たちは、民族衣装を身に纏い、伝統を守って昔からの習慣を復活させています」と彼は述べた。

ジャンビヤを腰に着けるのは、この地域の農家の人々が育った山々の厳しい自然から培われた勇気と寛大さの象徴であると、アルマリキ氏は指摘した。「人々がジャンビヤを着けるとき、それは通常、自分たちの祖先の伝統や習慣に対する誇りを示しています。またそれは、彼ら自身にも、深く根付いた祖先たちの文化を思い起こさせます」

山の人々は寛容で、おおらかで、調和の精神を持つことで知られているため、子供たちが刃物を携帯することについて心配しないのだとアルマリキ氏は述べた。

「ここの人々は、協力、結束、利他主義を基本として育ちます。子供たちは、ジャンビヤを単に装飾品として身に着けているのであり、受け継がれてきた歴史の一部として非常に誇らしく感じています。コーヒーの木を世話することへの誇りとまさに同じです」と彼は述べた。

アルマリキ氏によると地元の人々は、コーヒーの木を、母親が赤ん坊の世話をするように扱い、この地域では最も甘やかされた木と呼ばれているのだという。「私たちはコーヒーを『甘えん坊の木』と呼んでいます。他の植物よりも多くの世話や注意を必要とするからです」

これは一般的には男性の仕事となる。しかし男性がいないときには、女性がこなすこともあると彼は付け加えた。

アルデイヤのコーヒー農家の人々は、子供たちに木の手入れや豆の収穫作業を手伝わせることに熱心だ。(提供)

彼の推定によれば、アルデイヤ地区には、12万2455本以上のコーヒーの木があるという。「ジャザン地方には17万1380本以上のコーヒーの木があり、最大で68万5536トンのコーヒー豆を生産しています。しかしアルデイヤ地区が48万9820トン以上を生産していることから、サウジ国内のハウラニ・コーヒーの中心地であるといえます」

ジャザン地方には1596人以上のコーヒー生産者がおり、そのうち919人がアルデイヤ地区に集まっている。

今シーズン、フェスティバルの準備委員会は、特別な健康管理組織を設けた。その役割は、フェスティバル開催の7日間、来場者の安全を確保するために、保健当局と協力してすべての対策を実行することだ。

 新たに設置されたこの管理組織が、フェスティバル会場内でソーシャルディスタンスが取られていることを監視し、マスクの着用を徹底させることになる。

特に人気
オススメ

return to top