リヤド:サウジアラビアの未来都市NEOMは、昨年アンドレアス・カンゲラリス氏を主力大学であるNEOM Uの創立学長に任命したことに続き、世界クラスの教育、研究、イノベーションセクターを創設する計画を発表した。
このセクターは、NEOM U、教育研究イノベーション財団(ERI財団)、タレントアカデミー、およびその他教育機関の4つの柱で構成され、あらゆる年齢層に総合的な学習エコシステムを提供できるよう設計されている。
たとえば、タレントアカデミーは、NEOMのさまざまな分野と協力して設計されたスキルアップおよびキャリア全体を通じた学習の機会を提供することで、継続的な専門能力開発をサポートする。
NEOMの学術プログラムと研究・イノベーション活動は、戦略的優先事項に基づいて設定された社会的課題に焦点を当て、新たな多岐にわたる業界のグローバルパートナーとの強力な関わりを推進する。
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新しいNEOMグリーン水素およびe-燃料応用研究所ならびにNEOM-KAUST海洋科学・ソリューション応用研究所を通じて開始されたERI財団の応用研究所プログラムは、この活動における初期の重要な取り組みである。
NEOMのナドミ・アル・ナセルCEOは次のように述べている。「教育はあらゆる社会の基盤です。世界の新たな未来を構想するNEOMのようなコミュニティーが、将来のニーズを満たす教育システムを整備するのは当然のことです。」
「NEOMにおける新しいERIセクターの創設は、私たちの目標やサウジビジョン2030の目標を達成し、今後数年間の世界的な課題を克服するうえで重要な一歩となります。」
また、カンゲラリス氏は以下のように話している。「教育は進歩の礎です。NEOMのビジョンに賛同して、私たちは現在、目標の達成に寄与する最先端の施設、学術プログラム、研究活動の構築を進めています。他とは違うNEOMの役割が、最新の教育理論と技術革新を取り入れて、学びの未来を形作ることを可能にします。」
「私たちは、業界全体のリーダーと協力して、クリティカルシンキングの知的基盤の上に築かれた相互につながりのあるハブを設計し、ひいては世界規模での進歩を推進できることを楽しみにしています。」
NEOMのERIの柱全体で展開されるカリキュラムでは、デジタルに堪能な人材を育成し、学生に現実世界のスキルセットとクリティカルシンキングの能力を身につけさせる。
次世代テクノロジー、探求・体験ベースの学習、VRシミュレーショントレーニングなどのデジタルツールが、あらゆる年齢層向けに教育の現場全体で統合される。
NEOMのユニークな「リビングラボ」環境を活用して、NEOM Uの卒業生は、体験学習を通じて革新的なソリューションを設計するスキルを磨く。
学生は来年からタレントアカデミーのオンラインプログラムを利用できるようになり、NEOM Uは2025年に最初の授業をオンラインで提供する予定となっている。