
東京:国際的に人気のテレビドラマシリーズ「おしん」で知られる、日本の有名な脚本家の橋田壽賀子さんがリンパ腫で亡くなった。享年95歳であった。
橋田さんは今年初めから病気の治療を受けていた。「おしん」をはじめ、多くの橋田ドラマに出演した泉ピン子さんによると、橋田さんは東京の西にある熱海市の自宅で日曜日に亡くなったという。
朝鮮半島の日本植民地時代であった1925年に韓国で生まれた橋田さんは、1930年代後半に日本に移り住み、当初は大阪で生活していた。
彼女は1949年に松竹に入社し、その後フリーランスのテレビドラマ脚本家となり、1983年から1984年にNHKで放送されて大人気となった朝のドラマシリーズ「おしん」などを手掛けた。
このフィクション化されたドラマは、有名なスーパーマーケットチェーンを共同創業した日本人女性の伝記と、幼少期から1980年代の人生最期にいたるまでの彼女に起こった数々の苦難の話に基づいている。
「おしん」は60カ国以上で放送され、高い評価を得た。
このほか彼女が手掛けた人気ドラマには、1990年に始まり500話以上が放送された家族ドラマシリーズ「渡る世間は鬼ばかり(英語名:Making it Through)」などがある。
「おしん」と「渡る世間は鬼ばかり」の両方に出演していた女優の泉さんは、橋田さんが亡くなるのをそばで看取ったと語った。
「彼女に『ママ』に言うと、うっすらと目を開き、その後は眠りに戻るかのように亡くなりました」と、泉さんは日本のメディアのインタビューで話した。
橋田さんの著書には尊厳死の権利を求める本がある。本人の意向で葬儀は行われない。
橋田さんは昨年、文化勲章を授与された。
AFP