



クションを展示
東京:職人の河野公昭氏は、東京オリンピックがリュートに似た日本の三味線の新しいファンを獲得するチャンスになると期待していたが、パンデミックの影響で状況は厳しいものになっている。
「この楽器を世界中の人に知ってもらいたい」と62歳の河野氏は、歌舞伎など日本の芸能に使われる三弦の三味線を製作する東京の工房でAFP通信に語った。
「オリンピックという機会に、日本に多くのお客様をお迎えすることができたでしょう。」
そのため、海外からの観戦が禁止されたことには「とてもがっかりした」という。
しかし、氏が制作したTokyo 2020ブランドの特別な三味線が、日本全国の伝統工芸品と一緒にオンラインで販売されれば、海外の愛好家の興味を引くことができると期待している。
この取り組みは、Tシャツやうちわなどのブランドアイテムから、多くのかわいらしいオリンピックマスコットまでを含む、東京大会の広範なマーケティング活動の一環として行われている。
主催者は、秋田の漆塗りの皿、富山の風鈴、河野氏の三味線などの104点を含む全国47地域の工芸品を集めたコレクションを木曜日に公開した。
この楽器は伝統的には猫や犬の皮で作られ、弦を支える駒には象牙、撥には亀の甲羅が使われている。
しかし河野氏によると、現在ではそれらの素材はあまり使われておらず、氏によるオリンピックバージョンでは動物の皮の代わりに紙を使用している。
河野氏は、「より多くの人に親しみやすい楽器にすることを第一に考えています」と2020年のロゴが刻まれたたサンプルを作りながら語った。
「三味線の師匠と弟子の関係における礼儀作法やおもてなしの心は、異なる素材で作られた楽器でも学ぶことができます。」
オリンピック開催まであとわずか99日となったが、ウイルス感染者が急増していることから、大会の開催が疑問視されている。
日本のある大物政治家は、感染者の増加を考慮して、中止という選択肢もあると木曜日に述べた。
しかし、河野氏はそのような雑音を無視して、自分の愛する楽器を広めることに専念している。
「東京オリンピックは、私たちが予想していたものとは違うものになりつつあります」と氏は語った。
「しかし、三味線という音楽文化の魅力を世界に伝えるために努力しています」。
AFP通信