• コチ・メディアが欧州の観客に向けて待望の映画の配給・上映を開始する予定
• マンガプロダクションズの「ジャーニー」は、4DX技術による映画体験を届けるサウジ初の映画だ

アラブニュース

リヤド：ミスク財団の子会社であるマンガプロダクションズは、大手映画配給会社のコチ・メディアとの間で、ドイツおよび他欧州5ヶ国（スイス、オーストリア、イタリア、ルクセンブルグ、リヒテンシュタイン）で「ジャーニー」を配給する提携契約を締結したことを発表した。

この契約は、映画業界においてグローバルな競争力を持つ企業を目指すという同子会社の戦略の一環として実現したものだ。

契約への署名は、リヤドとベルリンの両企業の代表者の立ち会いのもと、デジタル形式で行われた。

コチ・メディアは、ヨーロッパの観客に向けてこの待望の映画の配給・上映を開始する予定で、視聴者にアラビア半島の文化とその豊かで感動的な物語について知ってもらう機会を提供する。

マンガプロダクションズCEOのイサム・ブカーリ博士は、次のように語った：「我々はこれからも、全ての観客と我々の英雄たちのために、感動的なコンテンツを作る使命を続けます。我々サウジの創造性を世界に向けて発信します」。

ドイツのプラネックにあるコチ・メディアとコチ・フィルムズの業務執行取締役、シュテファン・カペラリ氏は、次のように語った。「コチ・メディアは、常にオリジナルの高品質なコンテンツを呼び込もうと模索しています。この観点において、『ジャーニー』は、作画、アニメーション、ストーリーの点で高品質な映画であると我々は考えているため、アラブ市場からの初のアニメとして公開できることを嬉しく思います。今回の提携が、クリエイティブ・コンテンツ業界においてマンガプロダクションズと長期的関係を築く序章になることを期待しています」。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の慈善財団の子会社であるマンガプロダクションズは、際立って優れたクリエイティブ・コンテンツを含むプロフェッショナルな作品を通じて、サウジのメッセージを世界に伝えることを目指したアニメーションプロジェクトやビデオゲームを制作している。

同社はまた、知識移転とサウジでのクリエイティブ産業のローカライズを行うことを目的として、日本の東映アニメーションと提携し、サウジの才能ある人々に対する研修の機会も提供している。

「ジャーニー」は、4DX技術での映画体験を提示する初のサウジ映画だ。これは、アラブ世界やさらに広い地域におけるクリエイティブ・コンテンツ制作のパイオニア、グローバル・リーダーになることを目指しているマンガプロダクションズの旅の節目の1つだ。

静野孔文氏が監督を務めるこの映画は、アラビア半島や中東の古代文明に関する壮大な物語を展開し、未来の世代のための歴史ファンタジーを構築している。