

サラ・アルスハイミ
サウジのアーティスト4人が、2年に1度開催されるユニークな展覧会で作品を展示した。23か国の43都市を巡り、今週、最後のリヤドで締めくくる。
ファティマ・アル・バナウィ氏、サラ・アブ・アブダラ氏、ファイサル・サムラ氏、アイマン・ゼダニ氏が、今回で2回目となる展覧会「BIENALSUR」に参加した。「BIENALSUR」は、5月にアルゼンチンのブエノスアイレスから始まった。サウジアラビアは中東では唯一の開催地だ。
この巡回展では、自分たちの生活を反映させた現代アートの世界へと訪問者を案内し、異文化間の対話と理解を促進することを目指す。
アル・バナウィ氏の展示は、「まばたき」と呼ばれる動画装置で、5つのストーリーを見ることができる。
「私たちはスマートフォンの画面から離れると、この経験は自分たちではなく、この人たちだけに生じていると考えます。この装置をとおして、より深くストーリーに触れることができます」と、アル・バナウィ氏はアラブニュースに語る。
「ストーリーテリングに携わっているとき、私はユニバーサル言語を話しています。サウジアラビアはビジョン2030の一環として、アート、文化、ストーリーテリング、映画制作によるユニバーサル言語を使って地域社会、世界の社会に語りかけようとしています」
ゼダニ氏の作品も装置で、時間に触れる方法について考えるものだ。色がついた液体が陶器のコップに染み出して異なる模様を描き出し、時計のように振る舞う。