
ニコシア:キプロスから戦禍に見舞われたガザに送られた7000トンの人道援助物資のうち、安全が確保されていないため1000トンしか分配されていないと、米国の援助当局者が水曜日に発表した。
残りの6,000トンは安全な状態で陸に上がっているが、暴力と略奪が急増しているため、まだ分配されていないと当局者は述べた。
キプロスとガザ地区を結ぶ海上回廊は3月に開通し、パレスチナ領土の240万人の人口を維持するために必要な基本的物資のほんの一部を届けている。
この海上援助ルートは、米軍が建設した桟橋でのセキュリティ上の懸念や、到着後の援助物資の分配などの障害に直面している。
「人道支援コミュニティにとって、これほど困難で複雑な環境は見たことがない」とUSAIDのダグ・ストロペス氏は言う。
「現在、無法地帯とギャングの活動に関する安全保障の検証が行われている」と、現地のパートナーから寄せられた情報に言及した。
キプロスのコンスタンティノス・コンボス外相は、困難にもかかわらず、ガザへの援助活動は継続すると述べた。
「向こう側への船や物資の流れは絶え間ないものです」
「もちろん、ガザで起こっているすべてのことに関連する課題はありますが、私たちは努力を続けています」
「簡単なことではありません」
「結局のところ、我々は紛争地帯で活動しているのであり、これが現地の人々の日常生活を確実に改善するために、パートナーとの協力のもと、できる限りのことをしています」
米国のジュリー・フィッシャー駐キプロス大使は、ワシントンは「壊滅的なレベルの食糧難に直面しているパレスチナの人々の苦しみを和らげるために、可能な限りの手段を尽くす」と述べた。
ガザ紛争は、ハマスが10月7日にイスラエル南部を攻撃したことから始まった。イスラエルの数字に基づくAFPの集計によると、1,195人(ほとんどが民間人)が死亡した。
武装勢力は約250人の人質も拉致し、うち116人はガザに残っているが、軍は42人が死亡したと発表している。
ハマスが運営するガザの保健省のデータによると、イスラエルの報復攻撃によって、少なくとも37,718人が死亡した。
AFP