

ラハフ・ジャンビ
リヤド:「ノーベンバー・デジタル」の期間中、アートギャラリー「L’art Pur」は「アートと人工知能はどのように連携するか」と題したカンファレンスを開催した。
フランスのルドヴィック・プイユ駐サウジアラビア大使はカンファレンスの冒頭で、アートと人工知能の相関関係を説明した。
「パリのアンスティチュ・フランセ(フランス政府が運営する同国の文化センター)は、2017年に『ノーベンバー・デジタル』を創設しました。この月は、この2つの世界のつながりを強調するために捧げられています」と同氏は語った。
ギャラリーでは、フランス大使館および、フランス語とフランス文化の教育を行う非営利団体「アリアンスフランセーズ」のサウジアラビア支部と協力して、作曲家SKYGGE氏のライブ演奏で夜を盛り上げる特別カンファレンスを開催した。
この特別カンファレンスでは、AIアーティストのダニア・アル・サレハ氏とアルトゥール・ウェーバー氏の2人もAIアート作品のパフォーマンスを行った。
SKYGGE氏は人工知能を音楽に使用していることで知られており、コンサートではAI、音楽、そしてカラフルな照明がミックスされていた。
同氏はこのような音楽が母国よりもサウジアラビアで歓迎されていることを説明し、サウジアラビアの文化は新しい体験に寛容であると語った。
「サウジの文化はとてもクールで興味深いです。フランスでは私の作品を見て怖がるが、ここでは興味を持ってくれるというように、作品の捉え方は文化によって異なると思います」と語っている。
AIアーティストのダニア・サレハ氏は、エジプトの白黒映画から集めたデータを使い、「fadeaway」という9分間の無声映画を披露した。
彼女は、伝統的な絵画を描く画家であったが、その後AIアートに出会ったという。
「デジタル技術とアートの融合であるコンピュテーショナル・アートを勉強しました。最初はそれが何なのかもわかりませんでしたが、とても面白いことがわかりました」とサレハ氏は続けた。
最後にウェーバー氏は、自身の夢から着想を得たという「can you be real with me」と題したムービーを上映した。
このコンセプチュアルなムービーでは、自分の影を捕まえようとする女性の黒いシルエットが描かれており、繰り返しのフレーズが観客の感情に触れる作品となっていた。
彼はSiriに触発されてAIアーティストを目指したという。
「Siriのように、データを与えて自分に慣れるように訓練するプログラムがあることを知り、AIの世界に入ることを決めました」とウェーバー氏は説明する。
ギャラリーの来場者は、アートとのインタラクティブな体験を楽しんだ。来場者はVRグラスを使ってバーチャルリアリティアートを体験したり、インタラクティブなコミックイラストレーターを楽しんだりした。