
エルビル:クルド労働者党(PKK)構成員3名が木曜日、トルコ軍によるイラク・クルド人自治区へのドローン攻撃により死亡したと当局が発表した。発表は、アンカラからの最高位外交官がイラク北部当地を訪問中に行われた。
シカダン地区において、「トルコ軍のドローン1機がPKKの車両を攻撃し、党の職員1名と兵士2名を殺害した」と、クルド・テロ対策サービスが発表した。PKKは、トルコ及び西側諸国からテロリスト組織であると考えられている。
一報は、火曜日から始まったトルコのハカン・フィダン外相によるイラクへの初公式訪問の後、同国クルド人自治区首都であるエルビルへの訪問中に報じられた。
フィダン氏はアンカラからバグダッドに向け、PKKのテロリスト組織指定が伝えられたまさにその時、クルド人自治区のネチルヴァン・バルザーニ大統領及びマスウード・バルザーニ首相と会談を行っていた。
フィダン氏は、「トルコにおいては、本件はすでに決着済みだ。PKKは現在、イラク領内に潜伏している。我々はバクダッド及びエルビルと連携し、PKKからイラクを守ろうとしている」と述べた。
フィダン氏は火曜日にはすでに、バグダッドの連邦政府にPKKを「テロリスト」組織として指名するよう要請していた。
イラク・クルド人自治区は長年、アンカラへの反乱を数十年続けるPKKを標的とした、トルコ陸・空軍の攻撃目標となっている。
トルコ軍がイラク北部における個別の攻撃についてコメントすることは、まずない。
トルコのPKKとのほぼ40年にわたる闘いの中、彼らのイラク領土内での度重なる軍事行動を阻止するような措置を講じていないと、エルビルのクルド当局とバグダッドの連邦政府は長年糾弾されてきた。
イラクの主権侵害を非難する声明は、特に民間人死傷者があった場合には定期的に発表される。
だが批判的な人々は、エルビルとバグダッドの双方とも、むしろアンカラとの貿易・投資関係の保全に心が向いている、と指摘する。
7月25日には、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領のイラク訪問がモハメド・シーア・アル・スダニ首相府より発表されたが、日程はまだ決まっていない。
AFP