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3D アバター: 人々の新たなアイデンティティ

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18 Jan 2022 09:01:13 GMT9
18 Jan 2022 09:01:13 GMT9

ナダル・サモーリ

大阪:Facebookのプロフィール写真が動き出す様子を想像してみてほしい。プロフィール欄から出てきて、他のユーザーのプロフィール写真と交流を始めるところを。バーチャルルームで、言葉や身振り手振りを交えて会話をするのだ。次第に会話に参加する人数も増えていく。あるプロフィールはミッキーマウス、別のものは日本が誇るグレンダイザーのように見える。

これが未来の社会的交流の形なのかもしれない。アバターで溢れたオープンなバーチャルフィールド。それは、今の固定式ソーシャルメディア・プロフィールの延長線上にある、携帯可能なアイデンティティなのだ。

「オンラインゲーム愛好家は、すでにそういった方法でコミュニケーションをとっているため、このような考えに共感する人もいるでしょう」と、拡張現実体験の制作に関わる、メディアアーティストの柳澤佑磨氏は言う。

3Dのリアルなアバターは、未来のプロフィールと言えるかもしれない。しかし、なぜそれを取り上げる必要があるのだろうか。

人間はどうしてもイメージに頼りがちで、それが一種の 「真実 」になってしまう。昔の共同体社会では、イメージはそれほど重要ではなかったが、現代のグローバル社会では、イメージがすべてのように思えてくる。

3Dアバターの世界は、自分のイメージを自由に構築することができる、バーチャルなアイデンティティの世界だ。仮想的に構築された世界には無限の可能性があり、それを形作るのは人なのだ。

「この傾向は、ここ2、3年の世界的パンデミックにより加速していると思います。みんな、バーチャル技術とそれがもたらすソリューションを徐々に受け入れてきています」と柳澤氏は語る。

しかし、現実世界や本来のアイデンティティでは何が問題なのか、という疑問もあるだろう。

そのカギとなるのは「進化」なのかもしれない。人々はソーシャルメディアによって、ビザいらずで輸送・征服・世界的な注目の獲得を実現できるチケットを得た。このテクノロジーはもはや使わずにはいられないだろう。徒歩で数キロしか移動できないような、物理的限界のある閉鎖された世界に戻ることは困難だ。人々の持つ物理的な影響は、かつては肉体がある空間に限られていた。しかし、オンラインの世界にアクセスすれば、一瞬にして世界と繫がることができる。そのためには、人々が今使っている技術を発展させ、この今ある現実世界を2Dのプラットフォームから3Dのオンライン仮想社会へと拡張する必要がある。かつて人々は3Dゲームで遊んでいたが、ヘッドセットと21世紀のプログラムがあれば、すぐにでもその中に入っていけるかもしれないのだ。

多くの人は、「腹を割って行う、対面でのコミュニケーションはどうなるのか」と考えるだろう。

対面での交流から得られる充足感や、実際に相手が自分のそばいるという事実は、心理的な安全を保つ要素として、決して代わりになるものではないかもしれない。

「直接会うという行為の重要性は、今後も変わらないと思います。代替できるものではありません」と柳澤氏は言う。

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