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デザインとNFTを活用し、アラブコミュニティの進化と繁栄を支援するデジタルプロジェクト

The First Arabs(提供)
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The First Arabs(提供)
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16 Mar 2022 05:03:06 GMT9
16 Mar 2022 05:03:06 GMT9

ジャスミン・ベイジャー

ジェッダ:非代替性トークン(通称NFT)が流行している。ディルイーヤ現代美術ビエンナーレと美術会社サザビーズは先月、中東初のデジタルアートフォーラムをリヤドで開催した。

これと同時期に、NFTを通じてアラブ文化を探求するというデジタルコミュニティ「The First Arabs」が、同じ志を持つアラブ人たちによって立ち上げられた。

「The First Arabs」は、アラブを中心に1万人の手描きキャラクターをNFTとして作成し、これを称えているが、主なミッションとしては、大きな影響力をもつNGO支援に貢献することを目標に掲げている。

アラブニュースのスクープ:「女性1」のデザインは公にされていない。1万点のデザインのうち、10点しかないレアなAIキャラクターだ。(提供)

同グループのメンバー達は、それぞれのコミュニティで資金不足問題に取り組み、国際NGOや現地NGOと提携し、彼らの暗号通貨での資金調達活動に助言を与え、NFTの売上と将来のロイヤルティの多くを永続的に活用し、アラブ世界の重要な問題を支援すると宣言している。

彼らのことは、「ブロックチェーン技術の最先端を行く本物のアラブコミュニティ」を作り出し、アラブ世界で善行を施す「フィジタル(物理的&デジタルな)ノマド」の慈善団体だと考えれば分かりやすい。

彼らは現在、メタバースとアラブバースで密かに活動を開始している。NFTや暗号通貨の文化と同様に、個人ではなくコミュニティに焦点を当てるため、彼らはハンドルネームを使用し続けることを選択した。

「The First Arabs」のサウジアラビア人メンバーの一人は、アラブニュースに対し「The First Arabsは、チームではなくコミュニティだ。我々はアラブ世界全体から真に包括的なコミュニティ、つまり国の違いを超えたコミュニティを作ることを目指している」と語った。

「国籍や視点の違いによって方向性を変えたくはない。我々の成長に合わせ、どのNGOを支援するかなど、重要な決定はコミュニティが管理し、投票で決定することを目標にしている」

アラブニュースのスクープ:「男性1」のデザインは公にされていない。1万点のデザインのうち、10点しかないレアなAIキャラクターだ。(提供)

法定通貨の場合、1ドルは1ドルとして等しい金額による取引や交換が可能だが、NFTの場合、等しくない2つのものを交換することになる。

「NFTは、基本的に暗号通貨から派生したものだ。暗号通貨は、2008年の金融不況後に登場した。それ以来、試行錯誤、苦労、テスト、浮き沈みなどを経験しながら、今なお発展し続けている。業界は今や、この方面に非常に大きな投資をしている」

「The First Arabs」のメンバーは、「以前は狭い範囲でアーリーアダプターだけが使用していたNFTだが、個人投資家へと広がり、今や世界中の大企業や大ファンドが暗号通貨に投資し、それについて議論を交わしている。各国がNFTを採用している」と述べた。

彼らの取り組みは、アラブを中心にアラブが運営しているという点でユニークだ。彼らは、デザインとNFTを活用し、アラブコミュニティの進化と繁栄を支援することを目標にしている。

「各キャラクターのデザインには、アラブ世界の本物の伝統衣装やアイテムが使用されており、我々の豊かな文化を反映するよう丁寧に描かれ、デザインされている。コレクションでは、アラブ22か国がそれぞれのNFTの境界線上に、アラビア語の最も古い書体である伝統的なクフィック文字で描かれており、『汎アラブコミュニティ』というメッセージをアートの中心に据えることができた」

「The First Arabsの保有者たちはまた、The First Arabsのゲートウェイになるだけでなく、NFTの商業的な権利もすべて所有することになる」

「The First Arabs」は、メタバースのことを「オンライン上の集合意識」と表現している。人々は基本的に、なりたい人物になることが出来る。ソーシャルメディア上のインフルエンサーとして名声を得たい人もいれば、インターネット上で自分がどう見られるかを見つめ直し、共有をできるだけ控えたい人もいる。NFTを利用することで、ユーザーは自分が誰なのか、何なのかを見つめ直し、メタバースで管理できるようになる。

匿名性に包まれた世界ではあるが、たとえ匿名を選んでも、NFTの所有はステータスシンボルになり得る。例えば、Bored ApeのNFT所有者は、その世界ではエリートの部類に入る。「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のNFTは昨年、116.9イーサリアムに相当する280万ドルで落札されている。

NFTの購入と保管には暗号通貨ウォレットが必要だ。イーサリアムのブロックチェーンはBAYCのホストなので、購入者は暗号通貨ウォレットを有効にするため、それをダウンロードしなければならない。「The First Arabs」はおそらく、このアラブ中心バージョンを作ることに取り組むと思われる。

「NPOの大半は現在、『ネイティブ暗号通貨か、それとも暗号通貨か』という議論を多く交わしている。そうするには何が必要か?それは取引を駄目にしてしまうのか?結局、目標は何なのか?目標は、その資金を必要とする人々を助けることだ」

「では我々は、『いや、彼らは暗号通貨を介した場合のみ資金が得られる』と言うのか?というのも、最終的に彼らが本当に必要なのは、その暗号通貨を彼らが使う支払い方法に変換することだからだ」

「First Arabs」のメンバーは、「次の段階は、アラブの取り組みや社会事業に注力しているNGOとNPOを特定することだ。しかし、大きな問題が残っている。それは、『寄付したい先はデジタルウォレットを持っていて、デジタル決済を受け付けられるのか?』ということだ。これは非常に大きな問題だ」と付け加えた。

サウジアラビアはこの数十年で、ダイヤルアップ接続もほとんど使わなかった住民たちが、大多数がハイテク精通者としてスマートフォンを持つまでに変貌した。

伝統的に、多くのアラブ人はこの地域の同一部族やコミュニティに集合的に属する遊牧民集団だ。「The First Arabs」はおそらく、メタバース・フロンティアにおけるその新たな繰り返しだと言えるだろう。

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