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冬の「迷いガツオ」が人気=日本海産、超高値で高級店に

21 Dec 2019
オフシーズンにキャッチされたいわゆる失われたカツオは、日本の冬の珍味としてますます注目を集め、その価格は国内の天然クロマグロに匹敵する (AFP/file)
オフシーズンにキャッチされたいわゆる失われたカツオは、日本の冬の珍味としてますます注目を集め、その価格は国内の天然クロマグロに匹敵する (AFP/file)
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Updated 21 Dec 2019
21 Dec 2019

春の「初ガツオ」など旬の時期とは違って、冬に取れるカツオに注目が集まってきた。東京の魚市場では、国産の天然クロマグロに匹敵する高値を付け、初ガツオや秋の「戻りガツオ」とは比べものにならない極上品として、都内の高級すし店などで人気となっている。

 カツオは宮城県や千葉県など、太平洋側の水揚げが主流だが、冬のカツオは新潟県佐渡市や富山県氷見市など、日本海沿いの漁港で水揚げされる。研究機関によると、九州より南の海域から日本海へ向かっている群れがあるとみられ「迷いガツオ」と呼ばれている。

 迷いガツオは水揚げが少なく、東京・豊洲市場(江東区)への入荷は旬の時期の1割以下で、卸値は春や秋のカツオより桁違いに高い。11月下旬以降、1キロ当たり7000円以上と、青森県大間産のクロマグロ並みの超高値を付けることもあった。

 入荷が少なく「身質の良さが知られてきたこともあり、早々に売れてしまう」と豊洲の卸会社。仲卸を通じて仕入れる東京・南青山の高級すし店「鮨龍次郎」の店主・中村龍次郎さんは、「しっかりと脂が乗っていて、甘みが強い」と説明する。

同店では、1人2万5000円以上の「お任せコース」の1品として、刺し身をしょうゆベースのたれにさっと漬けた迷いガツオを提供。「お客さんからも満足いただいている」と中村さん。東京・銀座のすし店でも「3万円のコースで使っているが、マグロのトロやウニなどに引けを取らない人気」と話している。

 高級魚専門店「根津松本」(文京区)では、迷いガツオが今の時期に欠かせない商品。刺し身6切れを3000円前後で販売しており、「ねっとりとした赤身と、外側の上品な脂がおいしい」と店主の松本秀樹さんも太鼓判を押す。

 迷いガツオは年明け後も漁獲され、都市部などにお目見えするとみられる。魚好きなら一度は味わってみたい逸品だ。

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