
ラマ・アルハマウィ
リヤド:文化省は、ライブパフォーマンスとダンスでジャズの歴史を紹介する「A Jazzy Tale」を、リヤド・フロントのカルチャー・スクエアで開催した。
同省と「クオリティ・オブ・ライフ・プログラム」は、3人のクリエイター、モハメド・エル・ハジ氏、エリー・フレイハン氏、ジアド・ズアーリ氏と共に、このショーを実現させた。
「『A Jazzy Tale』は、ジャズの黎明期からの発展、ジャズのさまざまなインスピレーション源、時代に伴う進化、そして他の音楽からどのような影響を受けて現在に至っているかを紹介する教育的ミュージカルです」と、モハメド・エル・ハジ氏はアラブニュースに話した。
「ジャズとは、さまざまな種類の楽器、どのように音楽が融合できるか、そしてハーモニーの中でこの美しいフュージョンを生み出せるか、ということです」と説明した。
ショーは、ジャズが他ジャンルの音楽と交流しながら時間と共に進化してきた中の、様々な時代の曲で構成されていた。
「これは、バンド、選曲、シンガー、ダンサー、衣装、振り付けなど、ショーの細部に至るまで全てに反映されています」とフレイハン氏は語った。
2人のライブ歌手にジャズバンドとダンサーが加わり、ジャズの時系列と発展を称える息を呑むような音楽パフォーマンスが繰り広げられた。
1935年のジョージ・ガーシュウィンの「サマータイム」、1955年の「ローラの望むままに」、フランク・シナトラが1977年にヒットさせた「ニューヨーク・ニューヨーク」などの曲が演奏された。
「曲、画面コンテンツ、振付、舞台美術などを使って、ジャズが時代とともにどのように進化してきたかを紹介します」とエル・ハジ氏は述べた。
「A Jazzy Tale」の3人目の共同制作者であるズアーリ氏は、このミュージカル全体がわずか1カ月弱で実現したと話す。
「一番大変だったのは、ミュージシャンがロンドンからアルメニアにまでいたことです。私たちはサウジアラビアに拠点を置き、ダンサーと振り付けはドバイで行われたので、すべてオンラインで行いました」とズアーリ氏は述べた。
このショーは、人間の感情との関係を通したジャズの進化、そして人間の感情がどのようにジャズの曲に反映されているかをテーマにしていると、クリエイターたちは説明する。
「このような進化を紹介したかったのは、結局のところ、全体の目的が、ジャズについて人々を教育し、ここサウジでファンを増やすことだからです」とエル・ハジ氏は述べる。
「A Jazzy Tale」の教育的側面は、ショーだけでは終わらなかった。各ショーの終了後、照明や音響、舞台芸術、演出など、ショー制作のあらゆる側面に興味のある人たちを対象に、同省がプログラムを提供した。
「このプロジェクトの素晴らしいところは、エンターテインメントでありながら、ほとんど教育的であるということです。若い学生や芸術愛好家、芸術家に、私たちのスタッフに会う機会を提供するのですから、教育の部分はとても重要です」とフレイハン氏は話した。
「普段は、地元の学生を対象に、ダンサー、振付師、技術者に会い、質問し、彼らの現場での経験から方法を学ぶことができるワークショップを開催しています」