
アラブニュース、ドバイ
パレスチナ映画に特化したアラブ首長国連邦の映画イベントであるReel Palestineが、来月に復活し第6回目が開催される。
開催期間は1月17日から25日の予定。1週間にわたるこのイベントでは、ドバイのアルサーカル・アベニュー、シャルジャのシャルジャ芸術財団、アブダビのマラヤト・アル・サーディヤトの3首長国にわたる会場でパレスチナ映画が上映される。
2015年に始まった短期間開催のこのイベントは、独立系アートシアターの「シネマアキル」との共催で行われる。厳選された短編作品、主要上映作品、ドキュメンタリー作品を通じてパレスチナの文化と遺産を王道の形で紹介する目的で開かれている。
6回目となるこの映画祭では映画上映にとどまらず、目玉作品を手がけた創造力溢れる映画制作者たちが一堂に会し、パレスチナの人々が直面している喫緊の問題について議論する質疑応答の場も設けられている。
イベント期間中に紹介される映画の中には、エリア・スレイマン監督の「It Must Be Heaven」も予定されている。
風刺を利かせたこのコメディ映画は、スレイマン監督自身が演じるパレスチナ人にまつわる物語である。彼は世界中を旅する中で、故郷にいるときと同じような問題に出くわすことになる。なにより、「It Must Be Heaven」は2019年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞している。
また、2017年に制作された「Soufra」というドキュメンタリー作品も上映される。トーマス・A・モーガン監督によるこの作品は、マリアムという親の世代から続く難民を追いかけた感動作品である。マリアムは生まれてからずっとベイルート南部にあるBurl El-Barajneh難民キャンプで生きてきた女性で、ケータリング会社の「Soufra」を立ちあげ、運命を変えようとしている。
パレスチナ映画の発掘を行う一方で、RP Soukではパレスチナの伝統のものやそこからインスピレーションを受けたユニークな工芸品、土産品、グッズなどの厳選されたコレクションの数々をつぶさに知ることができる。この催事場は1週間、ドバイのシネマアキルで映画が上映されている時間内に開かれる。
売り手はパレスチナ関連の品物を自身が制作した人たちで、その中にはノラ・シャワーが設立した独立出版社リマル・ブックスや、すべてパレスチナ人女性による手作りの美術作品、アクセサリー、衣服を販売するドバイに拠点を置くWidadによるプラットフォームAyadiも参加する。