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フランス人アニメーター、日本のアニメ業界へ進出

アニメーターとしてのキャリアの確立について、ジラルダン氏はフランスで5年間アニメーションを学んできた経緯と、「インターンシップ中に複数のプロジェクトに取り組んだ」ことについて語った。(提供写真)
アニメーターとしてのキャリアの確立について、ジラルダン氏はフランスで5年間アニメーションを学んできた経緯と、「インターンシップ中に複数のプロジェクトに取り組んだ」ことについて語った。(提供写真)
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09 May 2022 09:05:26 GMT9
09 May 2022 09:05:26 GMT9

アミン・アバス

ソラル・ジラルダン氏は、パリを拠点に活動する実力派のフランス人2Dアニメーターだ。『その着せ替え人形は恋をする』、『無職転生』、『ゾンビランドサガ』、『BORUTO-ボルト-』、『ひぐらしのなく頃に 卒』など、幅広いアニメに携わってきた。

ジラルダン氏は、「SHAFT(シャフト)の美学、特に物語シリーズに多くの影響を受けてきました。漫画に関して言えば、大きなインスピレーションの源は藤本タツキ氏の作品です」と教えてくれた。

アニメーターとしてのキャリアの確立について、ジラルダン氏はフランスで5年間アニメーションを学んできた経緯と、「インターンシップ中に複数のプロジェクトに取り組んだ」ことについて語った。

日本のアニメに関しては、「『ゾンビランドサガ』でニゲン・アーティストとして」彼はスタートした。

プロジェクトの期間中に直面した課題については、「日本のアニメーションで難しかったのは、主に日本語そのもの」とジラルダン氏は述べた。また、日本のキャラクターがいかに複雑にデザインされているかについても指摘した。

今後のプロジェクトについて、ジラルダン氏は次のように述べている。「まず学校を卒業し、パリのパッションスタジオで1年間のインターンシップを終えなければいけません。その後は、興味深いアニメプロジェクトに携わろうと考えています」しかし現時点では勉学だけに集中している、とアラブニュース・ジャパンに語った。

ジラルダン氏は2019年に3ヶ月間、日本を訪れている。そして「膨大な量のアニメのアートブックと原画集」を見つけた中野ブロードウェイの『まんだらけ』をどれほど気に入ったかについて語ってくれた。

ジラルダン氏は、日本のアーティストたちが自らの作品にひたむきに取り組む様子を高く評価している。そして、「彼らが作り出す量と質は驚異的」と述べる。

この分野への進出を目指す人へ、ジラルダン氏は次のように勧めている。「(日本のアニメーションに限らず)たくさんの素晴らしい映画を観て、多数のものに興味を持つといいでしょう。好きなアーティストが影響を受けているものを探すのもよいかもしれません。そんなふうにして、私は『まどか』からヤン・シュヴァンクマイエル氏を知りました!」また彼は、描き続け、試行錯誤を繰り返すようにも勧めている。

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