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大ヒット漫画『ワンピース』が連載25周年を迎える

同シリーズは1997年に第1話が掲載されて以来、100巻を超えるシリーズを重ね、売上記録を更新してきた。(シャッターストック)
同シリーズは1997年に第1話が掲載されて以来、100巻を超えるシリーズを重ね、売上記録を更新してきた。(シャッターストック)
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24 Jul 2022 09:07:34 GMT9
24 Jul 2022 09:07:34 GMT9

世界中の何百万人ものファンを魅了してきた、宝探しを目的とする海賊が主人公の漫画シリーズが連載25周年を迎え、このベストセラー長編漫画の最終章でその秘密が明らかにされる。

集英社が発行する日本の週刊漫画雑誌『少年ジャンプ』で、1ヶ月の休載を経て、7月25日から『ワンピース』の最終回が始まる。

同シリーズは1997年に第1話が掲載されて以来、100巻を超えるシリーズを重ね、売上記録を更新してきた。

ストーリーは、主人公のルフィが他の海賊たちと一緒に『ワンピース』のお宝を探すというもの。

作者の尾田栄一郎氏(47)は、1人の作家による同一シリーズのコミックの最多発行部数(4億9000万部)で、ギネス世界記録を達成した。

この成功により、彼の作品が連載25周年を迎えたことは、米国から日本の漫画とアニメの第2の市場であるフランスまで、世界的なイベントとなった。

昨年フランスで発売された第100巻は発行部数が25万部で、これはフランスの権威ある文学賞「ゴンクール賞」を受賞した作品に匹敵する数である。

尾田氏は、ツイッターに投稿した直筆のメッセージの中で次のように語った。「これから、今まで隠してきたこの世界の秘密を全部見せます」

「面白くなりますよ。シートベルトをお締めください!」

ポップカルチャーを専門とするコンテンツクリエイターのチェドリー・ベン・ハシン氏はAFPに対し、『ワンピース』は「世界で最も偉大な漫画シリーズの1つであるというだけでなく、あらゆる分野を含む最も偉大な文化作品の1つ」になっていると語った。

「この漫画を特別なものにしているのは、何よりも筋書きです」と、1999年からこのシリーズを制作している日本のアニメ制作会社、東映アニメーションのヨーロッパ、中東、アフリカ担当社長の河内隆次氏は言う。

『ワンピース』の世界には、古代エジプトや、ベニス、中世の日本といった実際の文化的、地理的な要素が含まれており、それによって普遍的な世界観を作り上げている。

フランスの出版社グレナの漫画部門責任者であるブノワ・ユオ氏はAFPに、「全く異なる世界を提案することで、作者は読者を飽きさせることがない」と語っている。

「フレスコ画や叙事詩は、非常に長い間続いているものですが、堂々巡りしているものであるとは言えません」

『ワンピース』のフィナーレはどんでん返しが期待できるが、世界的にヒットした『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』のように、日本のコミックファン以外の幅広い読者には届いていない。

製作者は、『ワンピース』の世界を映画化した、近日公開されるネットフリックスシリーズが、世界的なストリーミングプラットフォームの2億人以上の加入者に物語を届け、新たな読者層を獲得する一助となることを期待している。

時事通信

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