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コーヒーカップが作品に:サウジのアーティスト、紙カップに肖像画を描く

サレム・アル・サレムさんは、アルコバールのカフェで働いていた時に全ては始まったと言う(ANJP写真)
サレム・アル・サレムさんは、アルコバールのカフェで働いていた時に全ては始まったと言う(ANJP写真)
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26 Jul 2022 09:07:51 GMT9
26 Jul 2022 09:07:51 GMT9

タレック・アル・タカフィ

  • サレム・アル・サレムさんは、全く予想外だったコーヒーショップの客に、その人だけのための作品を作ってプレゼントしている

メッカ:一人のサウジのアーティストが、肖像画への情熱を街に持ち出した。カフェでコーヒーを楽しむ客のスケッチを使い捨てカップに描いてプレゼントしているのだ。

サレム・アル・サレムさんは、アルコバールのカフェで働いていた時に全ては始まったと言う。

サレムさんは紙カップに落書きをし客にプレゼントしてアートを練習した(ANJP写真)

「人を喜ばせ、カフェに客を集める良い方法でした」と彼はアラブニュースに語る。「客にとって珍しい体験で、気に入ってもらえたので、客の数が増えました」

しかし、最初は皆が彼のアートを理解したわけではなかったとアル・サレムさんは言う。

「カフェに客を集める良い方法でしたが、オーナーは人々を描くことは宗教上の理由から禁じられていると思っていました。しかし徐々に社会に受け入れられ、人々を描いて作品をプレゼントできるようになりました」

スケッチを貰った時の人々の反応を見るのが好きだという。「私を抱きしめる人もいます」

しかし、皆がすぐに意図を理解してくれるわけではない。

サレムさんは独自のスタイルを優先している(ANJP写真)

「私が描き終わると立ち去ろうとした人がいたので、追いかけて絵を描いたカップを渡したのですが、彼はそれを受け取ると捨ててしまいました」と彼は言う。

「だから私はそれを拾って、自己紹介してからもう一度渡しました。彼は絵を見ると、謝って自分の反応を恥じていました。でも本当に喜んでくれました」

誰を描くかを決めるのには特別な方法があるという。

「私はコーヒーとアートが好きなので、色々なカフェに行きます。色々な表情をした人たちを探して、自分が描かれることを一番予期してなさそうな人を選びます」

スケッチや絵画は学校で学び始めたとアル・サレムさんは言う。クラスメートの多くはアートを他の教科より重要でないと考えていたが、彼は面白いと思ったそうだ。

「あらゆる種類のアートからインスピレーションを得ます」と彼は言う。「旅に誘ってくれる美しい音楽から絵が描けることもあるし、美しい風景や状況がそうさせることもあります。絵を描いているととても幸せです」

経験を積むにつれ、描くのが早くなった(ANJP写真)

「以前は顔を描くのに35~40分かかっていましたが、今は10~15分で描けます」と彼は言う。

アル・サレムさんは、自分のような人が情熱を追求する機会が増えているから、サウジアラビアのアートの未来については楽観的だと語る。

「サウジアラビアの美術のムーブメントは今が最高の時期です。ディルイーヤにはジャックスという地区があって、アートのプログラム、展覧会、ワークショップが開催されており、アートムーブメントを前進させ人々のアート理解を向上させています」

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