
ナダ・ハミード
ジェッダ:3日間にわたるコミコン・アラビア(Comic Con Arabia) 2022は、土曜日、コスプレイヤーコンテストで来場者がコスチューム製作スキルやスタイリッシュなポーズを競う中、大盛況で幕を閉じた。
コンテストはコミコン・アラビア、ベストパフォーマンス、ベストコスチューム製作の3カテゴリーに分かれており、総額1万リヤル(2,660ドル)の賞金を目ざして75名が参加した。
はるばる東部州から出場したイブラヒム・アル・サダーンさんがコミコン・アラビアカテゴリーで優勝し、賞金5,000リヤルを手にした。
25歳の彼は、アラブニュースの取材にこう答えた。「コスプレは大好きです。小さい頃からはまっています」
アル・サダーンさんは、格闘ゲーム『モータルコンバット』の悪役キャラ、スコーピオンを演じて審査員の心をつかんだ。コスチュームの製作には6週間を要し、さらにポーズを決めるのに1週間かかったとのことだが、優勝には驚いていないと言う。
「リヤドでの日本国際コスプレチャンピオンシップでは『キングダム』を演じました。今日で優勝は6回目です」とのことだ。
ベストパフォーマンスとコスチューム製作賞は、それぞれ日本の漫画『Spy x Family』と『呪術廻戦』のキャラクターに扮した来場者が獲得し、2,500リヤドずつを受け取った。
審査は、イタリアのTaryn、イギリスのHarry Field、オランダのSakuraflorの3人のプロコスプレイヤーによって行なわれた
ジェッダにはTarynのファンが多く、交流ゾーンではサインを求める列が絶えなかった。
「この貴重な思い出はずっと心に残るでしょうし、またサウジアラビアに来たいと思います」と彼は語った。
Fieldは、サウジのコミックファンの創造性によってコスプレのレベルが格段に向上したと言う。
彼はアラブニュースに向けてこうコメントした。「今まで様々な土地を訪ねる機会があり、新たなコミュニティが生まれたり、流行が盛り上がったりするのを見つけるのは得意なんです」
「サウジの人たちはEスポーツやゲームで素晴らしい才能を発揮してきましたが…コスプレのレベルも驚くべきものです。皆さん創造性に満ちていて、あらゆるキャラクターを再現し、命を吹き込んでいます」
Sakuraflorはファンの熱気に圧倒されたと言う。
「今まで会ったファンの中で、最高にポジティブで、親切で、敬意を忘れない人たちです。とても優しいけれど、エネルギーはめちゃ高いです。パフォーマンスには圧倒されました。その熱狂ぶりがとても気に入っています」
他に目についたスーパー悪役やスーパーヒーローとしては、スパイダーマン、デッドプール、ジョーカー、ワンダーウーマンがあり、一方、チャッキー、ハーレイ・クイン、レザーフェイスといったホラー映画のキャラクターも見られた。