ドバイ:イラン国営メディアは、イランが25日、2,000km射程の弾道ミサイル実験に成功したと発表した。同国の核計画をめぐり、テヘランに対してイスラエル国防軍司令官が「行動」の見通しを示した2日後のことだった。
中東で最大のミサイル計画の1つを持つイランは、自国の武器が領域内のイスラエルおよび米軍基地に到達可能であるという。
米国や欧州諸国の反対をよそに、テヘランは「防衛的」なミサイル計画をさらに発展させると述べている。
「イランの敵に対しては、国と功績を守るというのが我々のメッセージです。友好国へのメッセージは、地域の安定へ貢献したいというものです」と、イラン国防相のムハンマドレザ・アシュティアニ氏は述べた。
国営テレビは放送した映像について、射程距離2,000km、1,500kgの弾頭を搭載可能になったイランの弾道ミサイル「ホッラムシャフル4」の改良型であると解説した。
国営通信のIRNAは、このミサイルがイスラム史初期にイスラム教徒の戦士が占領したユダヤの城に因んで「Kheibar」と名付けられたと述べた。
イスラム共和国が承認していないイスラエルは、イランを存続に関わる脅威と見なしている。イランは自国の弾道ミサイルについて、米国、イスラエルや、地域内の他の潜在的敵対国に対する重要な抑止力であり、報復力であると述べる。
テヘランで加速している核開発に対し、欧米の不安は高まっている。その最中、テヘランの2015年の核合意を復活させようとする世界6大国の取り組みが昨年9月から停滞しているため、25日、イスラエルの最高司令官はイランに対する「行動」の見通しを提起した。
ワシントンが2018年に破棄した核合意は、イランの核活動に制限を課した。それによりテヘランは、核爆弾を選択した場合、それに十分な核分裂性材料を生産するのに余分な時間を要することになった。イランは、核兵器の探究を否定している。
ロイター