アラブニュース・ジャパン
東京:「武楽座」の創始者で「サムライダンサー」の源光士郎さんが、リヤドで開催された「サウジアニメエキスポ2022」で公演し、サウジアラビアを沸かせた。
源さんは中東のテーマパーク「リヤドシーズン」の中にある日本パビリオンで公演した。日本アニメの熱狂的なファンとして知られるサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の主導で建てられた世界最大のアニメタウンだ。
源さんは、サウジでの公演は彼の人生において非常に良い経験であり、サウジの人々は日本の文化と歴史を尊敬してくれていると語った。源さんは人気者となり、街を歩くと「サムライ」や「クロサワ」などの声が上がった。
源さんは能や武道の表現形式で演じ、イタリア文化省をはじめ様々な賞を受賞している現代芸術家。来年3月にドバイで開催される「World Art Dubai 2023」では、協賛する出版社株式会社クラブハウスとAIサムライアート作品「波羅蜜多(パラミタ)」を出展する予定。
源さんらは、中東で「サムライブーム」を起こすことで、ソフトパワーを活用した日本と中東の友好関係がさらに深まると考えている。
リヤドでは、「鬼滅の刃」紅蓮華、敦盛、高砂などの演目を佐藤さくら子さん(三味線)、古立ケンジさん(三味線演奏)、鈴木伸幸さん(笛奏者)らと合計33回披露した。
次の役は、増山玲奈監督が日露で制作する国際映画「歳三の刀」の主演土方歳三。この作品は、土方が江戸時代末期に隕石の剣を手にロシアへ旅する歴史ファンタジーだという。
サウジアニメエキスポは世界最大のアニメフェスティバルで、3年ぶりに開催され、サウジの産業の多角化と石油依存からの脱却を目指す国家成長戦略「ビジョン2030」の一環。