
タレク・アル・タカフィ
メッカ:サウジ演劇・舞台芸術委員会(Saudi Theater and Performing Arts Commission)は、1月20日から27日まで、アシール地方の村落地域で、第2回のケマム国際山岳パフォーミングアーツフェスティバル(Qemam International Festival for Mountain Performance Arts)を開催する。
フェスティバルの期間中、アシール地方を訪れる人々は、サウジアラビアおよび諸外国の音楽を楽しむことができる。参加するのは世界各国やサウジ諸地方の民族楽団で、訪問者たちにそれぞれ独自の祝祭儀礼の一端を披露する予定である。
主催の演劇・舞台芸術委員会は、期間中毎日行われるフェスティバル活動の場所として、豊かな歴史と文化を持つ8カ所を選択した。
各会場では、演劇や音楽のパフォーマンス、伝統料理の提供、土産物店、美術工芸品の展示、子供向けのエリアなど、さまざまなイベントやアクティビティが実施される。
フェスティバルの開会式と閉会式では、アラブ諸国のアーティストやサウジアラビア国立楽団・合唱団(Saudi National Band and Choir)が演奏する。また、花火大会やカーニバルパレードも行われる
山岳地域の伝統芸能に関するセミナーやパネルディスカッション、教育ワークショップなど、来場者向けの文化プログラムもフェスティバルでは実施される。
多様な活動を通じて、山岳地域の伝統芸能の歴史や方法、人々を結びつける役割を紹介し、その認知度を高めることをこのフェスティバルは目的としている。
サウジ演劇・舞台芸術委員会のスルタン・アル・バジエCEOは、アラブニュースの取材に答えて、世界の山岳地帯には、パフォーミングアーツ、特に音楽において豊かな遺産があると語った。
アル・バジエ氏は続けて、次のように説明した。「私たちは、第1回目のフェスティバル開催の経験を通じて、サウジアラビアの北から南まで、サラワット山脈に沿って生き続けている芸能には明確な類似性があることを発見しました。タブークの楽団とアシールやナジュランの楽団との曲の調和や、動きの同期などを通して、リズムや動きに類似性があることが明確に示されています」
また、今年はアジア、ヨーロッパ、アフリカ、アラブなど世界中の国々から参加があり、それぞれの山岳民族がどのように自らの芸能を形にしているか、比較の可能性が広がっているとアル・バジエCEOは語っている。
同氏また、このフェスティバルの第1回の成功の結果、参加を希望する国々からの問い合わせが増加したことも指摘した。