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草間彌生の「生命の輝きに満ちて」がサウジアラビアのアルウラに

28 Jan 2020
色とりどりのライトの球体が様々な高さと間隔で天井から吊され、星や惑星や銀河を遠くから眺めているように感じられる。(写真/フダ・バシャター)
色とりどりのライトの球体が様々な高さと間隔で天井から吊され、星や惑星や銀河を遠くから眺めているように感じられる。(写真/フダ・バシャター)
ネット上で「blueabaya」という名で知られるフィンランド在住のローラ・アロもその一人だ (Twitter/@blueabaya)
ネット上で「blueabaya」という名で知られるフィンランド在住のローラ・アロもその一人だ (Twitter/@blueabaya)
色とりどりのライトの球体が様々な高さと間隔で天井から吊され、星や惑星や銀河を遠くから眺めているように感じられる。(写真/フダ・バシャター)
色とりどりのライトの球体が様々な高さと間隔で天井から吊され、星や惑星や銀河を遠くから眺めているように感じられる。(写真/フダ・バシャター)
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Updated 28 Jan 2020
28 Jan 2020

ハラ・タシカンディ

アルウラ:日本人芸術家の草間彌生がサウジアラビアで初公開され、草間作品の「無限の鏡の間」のひとつがアルウラのマラヤコンサートホールにて展示される。

「無限の鏡の間〜生命の輝きに満ちて」と題するアルウラでのこの展示は、一見したところ小さなものに見える。全面反射の空間に、訪問者が立つ小さな台が水に囲まれて置かれ、後ろのドアがひとたび閉じられると、観覧者はたちまち極めて優美な別世界へと没入する。

色とりどりのライトの球体が様々な高さと間隔で天井から吊され、星や惑星や銀河を遠くから眺めているように感じられる。観覧者は外の世界から隔絶され、やっと2人が入れる閉ざされた小さな空間は、無限の驚異へと変容する。

この展示は極めて優美でこの世のものとは思えぬようなセルフィーを撮影するために絶好の場所となる。観覧者の多くがそうするが、ネット上で「blueabaya」という名で知られるフィンランド在住のローラ・アロもその一人だ。アロはツイッターに自分の経験を撮った写真を投稿するのが大好きで、「こんなの今まで見たことない」という。

このコンサートホール自体も外壁は鏡で覆われ、周囲にあるアルウラの岩だらけの景観に溶け込んで、この場の自然の美しさを損なうことがないようにデザインされている。

松本出身の90歳の芸術家、草間彌生は、現代日本で最重要の創作家の一人として広く認められている。草間はもっぱら彫刻とインスタレーションに取り組んでいるが、絵画も描き、映画や演劇に貢献し、詩や小説、ファッションも手掛ける。草間はコンセプチュアルアートで知られ、フェミニズムやミニマリズム、シュールレアリズム、アールブリュット、ポップアート、抽象的表現主義の性格を帯びている。

草間は10歳で点々がびっしりと敷き詰められた野原の色鮮やかな幻覚を見るようになり、これが最も有名な「無限の鏡の間」への着想を与えた。治療と自己表現の手段として、草間はこの鏡張りの壁とたくさんの点々をデザインに採り入れた空間の制作を始めた。

草間の作品は、ニューヨーク近代美術館、アムステルダム市立美術館、東京国立近代美術館をはじめとする世界各地の美術館で展示されている。世界中の美術館には「無限の鏡の間」の常設展示が10か所あり、いくつかは特別展示として他館に貸し出されている。観客はたった30秒だけ中に入るため5時間も並ぶということだ。

関係者はアルウラで3月20日まで開催中の「タントラの冬」フェスティバルの一環として「無限の鏡の間」を訪れることができる。コンサートのチケット保有者は鏡の間への入場が無料。詳しくはexperiencealula.comのウェブサイトで。

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