
ドバイ:サウジのファッションデザイナー、ラザン・アラッツォーニ氏は、ウォルト・ディズニー・カンパニーと提携し、ディズニープリンセスの白雪姫をイメージした特別版コレクションを立ち上げる。
ディズニーとアラブ人デザイナーのコラボレーションは初で、2歳から8歳までの男児と女児、そして成人女性向けのスタイルを数多く揃える。中東で手作りされるこのラインは、自然、野生動物、白雪姫に着想を得たファッションだ。
ラザン・アラッツォーニ氏は、2020年3月にクウェートを拠点とする子ども服ブランドのムーンチャイルドとのコラボレーションで初めて子ども向けコレクションを発表しており、子ども向けラインは比較的新しい路線である。
長く親しまれ、ディズニーが1937年の『白雪姫』で映画化している19世紀のおとぎ話にちなみ、新しいディズニーキャンペーンのイメージは赤いリンゴを持ったモデルである。
同コレクションは、ディズニー創立100周年を記念して、ラザン・アラッツォーニ氏のウェブサイトと一部の小売店で発売される。
発表の中でアラッツォーニ氏は、「コレクションでディズニーとコラボレーションできることを大変光栄に思います。誰もが知っているキャラクターとの仕事は夢のひとつです。私にとってディズニーは、いつも創造とイマジネーションの道標でした。RAに人々の大切な時間にかかわり、思い出を分かち合う機会をくれる衣料品を作り出せるのは名誉です」と述べている。
アル・コバールで生まれたアラッツォーニ氏は、2008年に自身のブランドを立ち上げ、シルク、自由に流れる生地、装飾的な刺繍を用いることで知られている。
ボストンのタフツ大学で芸術と彫刻を学び、その後アル・コバールとリヤドで姉妹のサルワとラヤと共にデザインスタジオを設立した。なるべく地域に根ざしたファッションハウスにしたいとの思いから、材料はヨーロッパと日本から調達しているものの、全製造工程と運営はサウジアラビアにある2つのスタジオで行われている。
アラッツォーニ氏の作品は、シルクやシフォンなどの高級素材に、ビーズや花の装飾、繊細なスパンコール刺繍などを施した彫刻的なフォルムのデザインで知られている。
米国の俳優エリザベス・バンクスやエマ・ロバーツ、米国の社交界のセレブのパリス・ヒルトン、米国のモデルのケンダル・ジェンナーらがアラッツォーニ氏のドレスを身に着けている。また最近は、スカラップスリーブや真珠の装飾など、遊び心のあるデザインが特徴の繊細なカフタンドレスを多数揃えたラマダン2023年コレクションを発表している。