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イスラエルの裁判所、死亡者が出たガザ地区の海岸での空爆に関する控訴を棄却

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25 Apr 2022 12:04:21 GMT9
25 Apr 2022 12:04:21 GMT9
  • イスラエルはICCの提訴を拒否し、自国の法制度で軍を捜査することは可能だと主張し、反ユダヤ主義的であると非難した

エルサレム: イスラエルの最高裁判所は日曜日、2014年の戦争中にガザ地区の海岸で遊んでいたパレスチナ人の子ども4人がイスラエルの空爆により死亡した件に関する調査の再開要求を却下した。

この判決により、裁判所は、この事件は悲劇的な誤りであったとするイスラエル軍調査官と法務当局の以前の決定を支持したことになる。

「この請願における、事件の悲劇的で困難な結果に対する悲しみと心痛のすべては認めるが、請願者が司法長官の決定の欠陥を指摘したとは認められなかった」と、日曜日の判決には書かれており、裁判所長のエスター・ハユット氏が署名し、他の2人の裁判官と全会一致で可決された。

バクル家のいとこ同士の子どもたちはいずれも10~11歳で、2014年のイスラエルとガザ地区を支配するハマスとの戦争中に、海岸でサッカーをしていて殺された。

この事件は、近くのホテルに滞在していた多くの外国人ジャーナリストに目撃されたこともあり、国際的に広く注目された。写真には、ミサイルが落ちてくる桟橋から必死に逃げる子どもたちと、次々と地面に倒れる少年たちの姿が写されていた。

最高裁への上告は、イスラエルの「Adalah」、ガザの「Al-Mezan」と、パレスチナ人権センターという3つの人権団体が、事件の刑事捜査を求めたものだった。

これらの団体は日曜日の決定について共同声明で、「イスラエルはパレスチナ市民に対する戦争犯罪について兵士や指揮官を調査し起訴することができず、また、その意志もないことのさらなる証拠である」と、述べた。

イスラエル政府と軍が自軍の不正行為を取り繕っていることは長年、非難の的となってきた。昨年、国際刑事裁判所(ICC)は、2014年の戦争中の行動を含む、パレスチナ領土でのイスラエル軍による犯罪行為の疑いについて調査を開始した。バクル家の人々も予備審問で法廷での証言を行った。

イスラエルはICCの提訴を拒否し、自国の法制度で軍を捜査することは可能だと主張し、反ユダヤ主義的であると非難した。

AP通信

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