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水墨画「あめつち」の日本人芸術家、田中芙弥佳氏

田中芙弥佳氏、祈りや喜びを表現する自身の絵画について、そのストーリーと経験を語る。
田中芙弥佳氏、祈りや喜びを表現する自身の絵画について、そのストーリーと経験を語る。
田中芙弥佳氏、祈りや喜びを表現する自身の絵画について、そのストーリーと経験を語る。
田中芙弥佳氏、祈りや喜びを表現する自身の絵画について、そのストーリーと経験を語る。
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11 Sep 2023 04:09:29 GMT9
11 Sep 2023 04:09:29 GMT9

アミン・アッバス

田中芙弥佳氏は水墨画「あめつち」を専門とする日本人芸術家である。「水墨画あめつち」は「雨土」であり、「水=雨」、「土=墨」、「天地」の意味がある。

彼女の芸術は絵画を通して喜びと祈りを表現するものであり、動物、惑星、精霊、人間などのあらゆる存在を、大いなる生命力と結びつける。

日本の伝統的な墨画の技法と西洋のスタイルを融合させた田中氏の作品は、静謐さと情感を漂わせている。彼女は見る人に自然のつながりを感じてほしいと願っている。

田中氏は、個人での表現にとどまらず、ウェブサイト、ロゴ、イラストレーション、商品など、事業のためのビジュアルを形作ってきた。芸術の視覚的な力はブランド力を高める。

田中氏の芸術の目的は、自然を敬い、愛し、文化の架け橋となり、共存を賛美することである。彼女は内なる対話を呼び起こし、自然の中の安らぎを与え、社会を豊かにすることを目指している。

アラブニュース・ジャパンのインタビューにおいて、田中氏は芸術へのインスピレーションを語ってくれた。「美を最初に感じたのは、自宅のインテリアと母のファッションでした。母は特別な専門家であったわけではありませんが、素晴らしい美的センスを持っており、そういったものに囲まれて育ったことが、私の芸術への興味に大きく影響しています。また、子どもの頃は動物が大好きで、身の回りにあった動物の本を全部覚えています」

田中氏は、芸術家としてのキャリア確立についてこう語っている。 「小さい頃から絵を描いていましたが、本格的に習い始めたのは23歳の時です。芸術家になろうと思ったのは、毎日8時間以上、楽しみながら命をかけて一生取り組めるのはどんな仕事だろうと考えたからです」

「最初の仕事は絵本制作でした。プロになってからは、Webサイトのメインビジュアルなどのイラストレーションや、小説の挿絵などを手がけ、今も並行して続けています」と付言した。

プロジェクトにおいてどのような困難に直面したかについては、「特に問題ではありませんでしたが、『禅』を取り入れたロゴの企画に携わった時、その静謐な世界観を表現するために、瞑想を続けながら約1000個の円を描き、その中から最高のものを選びました」と述べた。

田中氏は、中東への訪問について、「乗り継ぎ以外では、今月のADIHEX2023への参加が初めてでした。10年ほど前に友人がアブダビを訪れ、美しい自然や穏やかな人々の話を聞いて以来、ずっと興味を抱いていました。今回の滞在中、中東の皆さんの文化の美しさを垣間見ることができました。また、人々の明るく前向きな姿勢や、他者を思いやる優しさにも感銘を受け、ここで暮らしたいと強く思うようになりました」と語った。

今後のプロジェクトについて、田中氏は「日本の出版社からの依頼で、龍をテーマにした38枚のカードを描いています。来年発売される予定です」と語った。

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