
シェリフ・エル・トゥニー
カイロ:エジプトのタラワット・インターナショナル・インベストメント社は、サウジのホスピタリティ・ディベロップメント・グループ(HDG)と、スイス・インターナショナルを運営するための4億5,000万ドルの契約を結んだ。
HDGは「スイス・ホテル・アンド・リゾート」ブランドと、その3つのブランド「スイス・スピリット」「スイス・インターナショナル」「ロイヤル・スイス」を所有し、代表者を務めている。
「当社の投資家の多くがエジプトへの投資に関心を持っています。私たちはこれまで、主にハルガダ、シャルム・エルシェイク、カイロで観光旅行プロジェクトを開始してきました」と、スイス・インターナショナル・ホテル・アンド・リゾートのジャマル・アルハメド最高開発責任者はアラブニースに語った。
タラワットのアーメド・アワド取締役会長は、同社がカイロ、ハルガダ、シャルム・エルシェイク、および北岸のマルサ・アラム、並びにルクソーとアスワンで4億5,000万ドル相当の投資を行い、今後2年以内にスイス・チェーンの8軒のホテル建設を目指すと述べた。
アワドによれば、同社は行政首都とエルアラメインの新都市でホテルの経営と運営に投資するつもりであるという。
スイス・インターナショナル・グループのナジ・アルシハCEOは、同グループが2020年末までに運営ホテル数30軒の達成を目指していることを認めた。
同グループは今後5年の間に観光旅行者向けリゾートに加え、エジプトで20軒のホテルの建設・運営を計画していると、アルシハは述べた。
「私たちはヨルダンやエジプトを含むアラブ諸国内で事業を拡大する長期的な戦略をスタートさせました」と、アルハメドは言う。「すでに全ての湾岸諸国に進出しており、次期は北アフリカ諸国に焦点を向けます。チュニジア、アルジェリア、モロッコも狙っていますが、まずはエジプトから始めるつもりです」
エジプトとサウジアラビアの間の経済的・商業的な関係は、1980年代以降継続的に拡大してきた。サウジのエジプトへの投資額はアラブ諸国の中で第1位であり、世界的に見ても第2位である。
サウジによるエジプトへの投資総額は540億ドルに達している。その中にはエジプトのサウジ企業やサウジのパートナー企業への440億ドルの投資と、公共投資ファンドを通したサウジ政府からの100億ドルの投資が含まれる。
サウジ・エジプト ビジネス協議会のアブドラ・ビン・マフフーズ副会長によれば、サウジが最も投資している分野はサービス業で、工業、建設、不動産開発、農業、通信、IT、観光、銀行がそれに続く。