
リヤド:サウジアラビアはグリーン鉱物処理の地域的・世界的ハブとして台頭する用意があると、同国産業・鉱物資源副大臣が主張。
国営サウジ通信によると、Middle East and North Africa (MENA) Climate Week 2023(中東・北アフリカ気候ウィーク2023)でハリド・ビン・サレ・アル・ムダイフェル副大臣は、同分野で強国になるべくサウジアラビアの戦略を概説した。
同氏は、サウジアラビアの戦略的立地、先進的なインフラ、旺盛な地元需要を活用することで、政府は国の産業変革に必要な鉱物を確保する道筋を描いていると強調。
これらの取り組みは、国営サウジ通信が報告しているように、より持続可能で環境に優しい未来を目指す世界的なビジョンに沿ったものである。
アル・ムダイフェル副大臣は次のように述べた。「サウジアラビア王国は、重要な課題に対処するために策定された鉱業・鉱物産業戦略の開発によって示されるように、グリーンエネルギーへの移行に取り組んでいる」
さらに、新たな資源の発見と開発が必要であると加え、それは現在の生産能力の2倍から10倍にもなる。
「その課題には、初期段階における探鉱の資金調達促進、地質データの入手可能性・信頼性確保、持続可能性と生産性を高める技術革新の促進、金属のタイムリーな生産の保証などが含まれる」と続けた。
この方向での進展を促進するため、大臣は新規鉱山許可の発行を簡素化する一方で、同産業に関連する活動が地域社会や環境に与える悪影響を最小限に抑える必要性を強調した。
同国は、2060年までにネットゼロ・エミッションの達成を公約しており、この目標を達成するために、地域の二酸化炭素回収・貯留センター、早期暴風雨警報ハブ、クラウドシーディングプログラムへの取り組みなど、気候変動対策に10億ドルを投じている。
サウジアラビアは2035年までに年間4,400万トンの二酸化炭素回収目標を発表し、排出量削減への取り組みに高いハードルを設定した。
MENA Climate Week 2023が10月8日から12日までリヤドで開催される。同イベントはサウジアラビア政府が主催し、エネルギー省と国連気候変動枠組条約事務局が後援している。