

東京:11月末にドバイで開催されるCOP28を前に、サウジアラビア王国とアラブ首長国連邦(UAE)は水曜日、東京都が主催した気候変動危機について話し合う「Time to Actフォーラム2023」に参加した。
パネルディスカッションに参加したサウジ投資省日本代表のムハンマド・アルダラウィ氏は、レジェラティブ・ツーリズム(再生型観光)を進めるレッド・シー・プロジェクト(The Red Sea Project)について説明した。このプロジェクトでは、再生可能エネルギーを利用した50のホテル施設が建設される予定。設計には日本の建築家、隈研吾氏も参加している。
アルダラウィ氏はまた、低炭素クレジットを取得できる日本企業との協力について強調し、気候変動の影響を軽減するためのサウジ政府の取り組みを概説した。
「サウジアラビア王国は、より持続可能な未来を構築するために断固たる行動をとっている」と彼は述べた。「サウジ・グリーン・イニシアティブは、環境保護、エネルギートランジション、持続可能性プログラムを統合し、CO2排出量の相殺と削減を目指す」
ディスカッション後に閉会の挨拶をしたUAEのシハーブ・アフマド・アル・ファヒーム駐日大使は、ドバイのCOP28に向けて構築されるべき重要な点として、「エネルギートランジションの加速、気候資金への取り組み、人々の優先順位付けと全ての人に対する包括性の奨励」を挙げた。
「COP28まで1カ月を切った今、グローバル・ストックテイク(GST)を確認することが非常に重要。今こそ、気候変動を逆転させ脱炭素化を加速させるという我々のコミットメントを示す時だ」
今回のフォーラムは、化石燃料が依然として原子力と共に実体経済で大きな重要性を持っており、グローバルファイナンスが目標達成に向けた十分な努力をしない限り、速やかに再生可能エネルギーに転換することはできないという点で一致した。