アミン・アッバス

ドバイ：ドバイ国際コンテンツマーケット（DICM2023）が11月22日～23日にドバイのマディナ・ジュメイラ・カンファレンス&イベントセンターで開催された。初日には日本を含む世界各国から700人以上の参加者が集まり、目覚ましいスタートとなった。

様々な国から来た様々な背景を持つ参加者同士が互いに交流する中で、メディア業界のプロフェッショナルたちの熱意が示された。彼らは、コンテンツ業界の未来を模索し、ネットワーキングし、形成する機会を掴んだ。

INDEXホールディングのアナス・アル・マダニ副会長兼グループCEOは、DICM2023がコンテンツクリエイター、ストリーミングプラットフォーム、投資家、金融家などの間での共同制作の可能性を促進するための極めて重要なプラットフォームであることを説明した。「第6回を迎えたDICMは、世界中からコンテンツクリエイターが一堂に会する重要なイベントであり、UAEを制作会社やメディア企業にとって極めて重要な目的地にするうえで要となる役割を担っています。30ヶ国以上から350社以上が参加を表明していることからも分かるように、DICM2023に対する業界の反応は圧倒的に良好です。このことは、新しく創造的でグローバルに魅力的なコンテンツのためのプラットフォームとしてのこのイベントの重要性を示しています」

DICM2023は、日本を含む30ヶ国以上からの参加者を迎え、世界規模でのコラボレーションと交流を促進することで、国際的なプラットフォームとしての地位を確固たるものとした。初日には800件を超える商談が行われ、コンテンツクリエイター、流通業者、バイヤーが集まってビジネス機会を探り戦略的パートナーシップを形作るためのダイナミックな市場が生み出された。

このイベントには新たな取引を求める200人以上のバイヤーが積極的に参加し、出展者が提供する多様なコンテンツへの関心の高さが示された。

DICM2023では、様々な地域の豊富なコンテンツを紹介する4つの国際パビリオンが出展された。そのうちの2つは韓国、1つはトルコ、1つはロシアによるパビリオンだった。トルコと日本からの優れた代表団はDICMの国際色を高めることで、世界のコンテンツ業界におけるこのイベントの重要性を強化した。

アラブニュース・ジャパンの独占取材に応じたテレビ朝日の担当者は、DICM2023への参加について次のように語った。「弊社が展示会に参加するのは今年が初めてです。MENA地域でのビジネスをスタートさせるうえで理想的なイベントに参加できたと感じています。私どもの主な目的は、現在人気のあるアニメに加えスポーツ、ドラマ、コメディーなどのコンテンツを、日本のそういったコンテンツが容易に手に入らないMENA地域の国々の企業に紹介することでした」

「今回が初参加であり、MENA地域での経験も浅いため、十分に準備をするべく市場調査や地域の企業の調査を時間をかけて実施しました」

DICM2023のテレビ朝日ブースに来た参加者の反応や感想について、この担当者は次のように語った。「企業や国によって目的や使命が異なるため、反応は様々です。しかし、個々の目的は別にして、日本企業が制作するユニークなコンテンツに対する様々な企業からの強い関心が依然としてあることを感じました。そのおかげで、我が国のコンテンツがそれらの市場で大きな可能性を秘めているという信念を新たにすることができました」

DICM2023に続くテレビ朝日の今後のプロジェクトや活動については、次のように語った。「DICMで作ったコネクションを活用して、MENA地域やその周辺地域の個人や企業との強力なビジネス関係を構築するためのリサーチやネットワーキングを発展させる取り組みを継続していきたいと考えています。これらのコネクションは、今後のビジネスの成功を促進する大きな機会となります」

アラブニュース・ジャパンの独占取材に応じたテレビ東京の担当者は、DICM2023への参加について、「前回DICMに参加したのは2019年でしたが、その時と今年では参加者数において大きな差がありました」と語った。

「今年のDICMに参加できたことに満足しています。特に日本のアニメコンテンツについて、中東地域の市場に関するより多くの情報を得ることができ、有意義な経験となりました」

「プロデューサーズ・コネクト」の導入によりDICM2023に新たな次元が加わり、コンテンツクリエイターが共同制作の機会を探索しコラボレーションを促進するための専用スペースが創出された。

ドバイ国際コンテンツマーケットは、INDEXホールディングのメンバーであるINDEXカンファレンス&エキシビション・オーガニゼーションによって毎年開催されている。