
ロンドン:トヨタ自動車は4日、2026年までに欧州で販売する電気自動車(EV)を6車種に拡充すると発表した。これにより、EVの販売は新車全体の2割に当たる年25万台以上を見込む。35年までに化石燃料を使う新車の販売を原則禁止する欧州連合(EU)の方針に対応する。
同社は、中型SUV(スポーツ用多目的車)「bZ4X」などに加え、24年に小型SUV、25年にクーペ風のSUVのEVをそれぞれ投入する。また、EVや燃料電池車(FCV)など、走行中に温室効果ガスを排出しないゼロエミッション車(ZEV)に関し、現在の8車種から26年までに15車種程度に増やす計画も明らかにした。
トヨタはEV事業について、26年に世界で年150万台、30年に350万台を販売する計画を掲げている。
同社はまた、欧州に「水素ファクトリーヨーロッパ」を設立する。水素燃料システムを生産し、開発から販売など水素技術の商業化へ対応。トヨタは40年までに欧州で温室効果ガス排出量を実質ゼロとすることを目指しており、目標達成への貢献を期待する水素ビジネスの成長を促進させる。
時事通信