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日本の製油企業、コロナウィルスによる燃料売上減の中でも操業継続

ガソリンとジェット燃料を含めた石油製品の売り上げは、最も新しいデータが入手可能な先週の統計で、4分の1以上落ち込んだ。(AFP)
ガソリンとジェット燃料を含めた石油製品の売り上げは、最も新しいデータが入手可能な先週の統計で、4分の1以上落ち込んだ。(AFP)
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06 Mar 2020 06:03:03 GMT9
06 Mar 2020 06:03:03 GMT9

東京: コロナウィルスの影響が深刻化する中、世界第4位の原油輸入国である日本での石油製品の売り上げは落ち込んでいるが、大手製油企業は、減産の計画はないと述べている。

ガソリンとジェット燃料を含めた石油製品の売り上げは、最も新しいデータが入手可能な先週の統計で、4分の1以上落ち込んだ。日本や世界の航空会社が中国などへのフライトをキャンセルする中、ジェット燃料の売り上げは80%近く落ち込んだ。

昨年に中国で始まったコロナウィルスの流行は世界中に加速的に広まりつつある。日本は現在、最も影響を受けている国のひとつであり、世界最大の都心部を有する東京の多くの街路は閑散としている。

「私たちは、今年第1四半期における日本国内の石油製品需要は、経済活動の停滞とコロナウィルス対策の両方の結果として、前年同期比で平均7~8%減少すると予測している」と、エナジー・アスペクツの石油製品アナリストであるアーロン・チョン氏は話す。

「日本におけるコビッド19の蔓延が長引けば、需要はさらに減退させる可能性がある。その最大の影響はジェット市場で既に見られている」と彼は続けた。

ガソリンの売上高は、2月29までの1週間で2.3%減って1日当たり75万バーレル(bpd)となった一方、A重油向けバンカー重油は20%以上落ち込み、ナフサの売り上げは84%減った。

日本の製油所のその週の稼働率は82.2%で、前週の84.3%から下がった。

「国際便のジェット燃料の需要が落ち込んだ」。日本第2位の製油企業である出光興産のスポークスマンは、ロイター通信の取材にこう話した。

「しかし、国内便向けのジェット燃料の需要については、具体的な影響はまだ出ていない。国内のガソリン需要にどれだけの影響が出たのかについては、まだ調査中だ」と、彼は続けた。

出光は、自社製油所の原油蒸留装置の停止を予定しておらず、通常通り稼働させるとしている。

日本最大の製油企業で、約50%の市場シェアを持つJXTGのスポークスマンは、電話で次のように述べた。「今のところ、当社の燃料ストックと施設に影響は出ていない。当社の市場には大きな影響はないと考えている」

日本第3位の製油企業であるコスモエネルギーホールディングスのスポークスマンは、需要および同社の原油関連の減産の有無についてのコメントを避けたものの、すべての装置は通常通り稼働しており、製油関連の操業を停止する予定はないと述べた。それでも、複数のトレーダーは、出光やその他の日本の製油企業は、需要や利幅の減少により、稼働を減らしつつあると話した。

ロイター

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