
リヤド:サウジアラビアで流通する標準規格に適合した商品の割合は82.17%に増加した。同国の代表団は現在、アジア諸国を訪問し、安全性・適合性評価のプロセスへの理解増進をはかっている。
現在、代表団が中国、日本、韓国を訪問しているサウジ製品安全性プログラム(SALEEM)は、上記のデータを発表し、適合性評価プロセスとサウジ市場参入の必須要件に関する知見を提供している。
サウジ標準規格・計量・品質管理機構(SASO)のサアド・ビン・オスマン・アル・カサビ事務局長が率いる代表団は、アジア諸国の製造企業や輸出企業との関係強化を目指す。
SASOのイニシアティブはヴィジョン2030と軌を一にしており、標準規格に適合した商品の割合の増加を掲げる。
アジア訪問では二国間会合やワークショップを通じ、日中韓の製造企業や輸出企業とともに課題の解決に取り組む。
訪問の目的は、貿易の推進、パートナーシップの強化、サウジ市場の競争力向上を通じたサウジ経済の活性化である。
こうした取り組みは、製品安全性に関する先進的な知見を広め、製造企業や輸出企業とのグローバルなコミュニケーションを促進し、基準、規制、適合性評価への意識向上を通じて貿易を推進し、技術的障壁を取り除くという、SASOの目標に合致したものだ。
SASOによれば、中国は依然としてアラブ諸国にとって最大の貿易相手国であり、サウジアラビアと中国の貿易額は2022年には1061億ドルを記録して、アラブ諸国と中国の貿易額の25%を占めた。
SASOは中国の23の適合性評価機構を承認し、178の工場に「サウジクオリティーマーク」の使用ライセンスを発行した。さらに電子プラットフォームのSaberには140万点の中国製品が登録された。
2023年、SASOは新たに3つの団体と45の拠点に定期的な技術監査活動のライセンスを発行し、競争的な投資環境の創出と、国民への高品質なサービスの提供に取り組んだ。
技術的・科学的基盤の強化のため、SASOは昨年、各地の大学と提携して「サウジ標準規格」と題した講座を開講した。