
ハンブルク:ロイター通信によると、ドイツのハパックロイドCEOは31日、記者団に対し、イエメンを拠点とするフーシ派反体制派による紅海での貨物船に対する攻撃はすぐに収束する見込みはなく、海運会社はスエズ運河を通るルートを避けざるを得ないと語ったという。
ロルフ・ハッベン・ヤンセンCEOはハンブルクでの記者会見で、「あさってには終わらないと考えている」と語った。「1か月後、3か月後、もしくは5か月後…私には分からない」
貨物船保護の政治的な取り決めと任務があれば、半年以内に解決できるかもしれない、と同氏は付け加えた。
世界第5位のコンテナ輸送会社であるハパックロイドは、12月15日に同社の1隻の船が襲撃された後、ほかの海運会社と共に、より距離が長くコストのかかるアフリカを回るルートに変更した。
同地域における商業上の通行を守るために、EUが多国籍海軍連合を積極的に支援することが重要であるとハッベン・ヤンセン氏。
船舶はアフリカ回りのう回航路を使用した場合、2〜3週間よけいにかかるため、12月の標準コンテナ輸送量は当初の予想より15万減少したという。
ハパックロイドは264隻の船隊で毎月約100万TEUを輸送している。
同社は緩和策として、コンテナを買い増し、3億5000万ドルをかけて12万5000TEUの容量を追加したという。しかし、需要に間に合わせるためにより多くの船舶を使用し、より多くの燃料でより速く運航することは、顧客にとってコスト増につながる。
30日、ハパックロイドは、2023年の利払前・税引前利益を25億ユーロ(27億ドル)と発表。2022年の175億ユーロの数分の一である。
パンデミック後、世界のサプライチェーンが正常化したことによる運賃の低下を理由に挙げている。
ロイター