ニルマル・ナラヤナン と レイナ・タクラ

リヤド：サウジアラビアの資本市場部門は正しい方向に進展しており、同国がビジョン2030で示された目標を達成することを可能にしている、と専門家が語った。

リヤドで開催された資本市場フォーラムの会場でアラブニュースのインタビューに応じたブルームバーグのコンスタンティン・コツィアス欧州担当ディレクターは、サウジアラビアが債券市場に集中する計画は歓迎すべき動きだと述べた。 

「包括的な2030年計画とそれに照らした進捗状況、そして資本市場がそのエンジンとしてどのように機能してきたかを見てほしい。株式市場を見てみよう。すべてのデータが非常な底堅さを示している」とコツィアス氏は話した。

氏は次のように続けた。「様々な閣僚から、彼らは今債券市場に目を向けていると聞いているが、それは正しい戦略だと思う。市場ごと、資産クラスごとに、改善が見られる。国際投資家もそれに反応している」

債券市場では、さまざまな種類と特徴を持つ確定利付き証券が発行され、取引されている。

コツィアス氏は、サウジアラビアは規制の枠組みにおける様々な改革により、国際的な投資家のお気に入りの投資先として台頭しつつあると指摘した。

「国際投資家は3つのものを求めている。彼らは流動性、ガバナンスと規制の枠組みが機能すること、そして優れた監督とイノベーションのバランスが適切に保たれることを望んでいる。それから、その枠組みが投資と投資の成長を促すことを望んでいる。サウジアラビアは正しい道を歩んでいると思う。さまざまなタイプの投資家に話を聞けば、そのことがわかるだろう」とコツィアス氏は付け加えた。

氏はまた、サウジアラビア政府が投資家の間に、市場が繁栄し、進化し、成長するために必要な「信頼感」を生み出していることを称賛した。

さらに、サウジアラビアの資本市場は、ビジョン2030で示された目標を達成するための礎石として機能していると付け加えた。

「他の国際市場と同様、最終的なハードルは信頼感だと思う。しかし、政府、財務大臣、中央銀行のリーダーシップを見てほしい。これこそが、投資家がこの国に引き付けられる理由だ」

コツィアス氏はさらに、「債券市場の発行体と投資家には計画がある。新商品とグリーン・アジェンダについて、投資家は非常に忙しい時間を過ごしていることがわかる。彼らは正しい戦略を選んでいると思う」と述べた。

取材の中で氏は、サウジアラビアの資本市場の成長においてテクノロジーが果たす重要な役割についても強調した。

コツィアス氏によると、テクノロジーは投資家を市場とつなぐために、サウジアラビア市場において成功要因となる。

「私の考えでは、サウジアラビアのように資本市場の拡大と深化が進む市場では、テクノロジーは買い手側、資産運用側、売り手側を問わず、リアルマネー投資家を市場に結びつける成功要因になる。私が聞いたところでは、そうなるだろうと思う」と述べた。

2月19日に始まったサウジ資本市場フォーラムでは、金融の専門家がリヤドに集まり、金融の未来、進化する戦略、金融セクターの成長を後押しする革新的なアイデアについて議論する。

コツィアス氏はまた、このような会議の活力について語り、このようなイベントはサウジアラビアの資本市場の成長を描くのに役立つと付け加えた。

「素晴らしいフォーラムだと思う。主な目的は、サウジアラビアの資本市場が歩んできた道のりを伝えることだ。そして、ここに来て、計画の進捗状況や、資本市場がどのように2030年ビジョンを推進しているかを見ることができたのは、本当に興味深いことだった」