ロンドン:サウジアラビア公共投資基金の国家開発部門責任者は22日、投資家は、サウジ経済に起きている長期的な構造変化と、それが生む機会を知ることが重要だと述べた。
マイアミで開催されたフューチャー・イベストメント・イニシアチブ・プライオリティ・フォーラムで、ジェリー・トッド氏は、この変革の3つの柱は、経済の工業化、サービス業の発展と拡大、そしてグリーンエネルギーの推進であると述べた。
「ビジョン2030はこの経済変革の青写真であり、国家プロジェクトですが、グローバルな資源、人材、資本、経営能力を必要とするものです」と同氏。「これらをサウジに誘致することも青写真に含まれています」
「これから何が起こるのかという関心、それはまさにこの部屋にいる皆さん、そしてこのような部屋にいる人々が、(サウジで)何が起きているのかをもっと知り、理解しようとしているかにかかっています。個人的には楽観的で、チャンスが生まれつつあるという認識が高まっていると思います」
「(もうひとつ変化しているのは)主にビジョン2030の一環として行われている産業育成を通じて、国内経済が長期的な投資を吸収する能力です。これにより、人々が参入し資産レベルの機会を得るチャンスが生まれています」
スティーブン・ムニューシン元米財務長官も同調し、クリーンエネルギーとエネルギー変革の分野で中東全域に多くの投資機会があると述べた。
しかし同氏は、この地域が魅力的な投資拠点であり続けるためには、主にイランに対する制裁を強化することによって、同国が地域の安定と安全保障にもたらしている脅威に対処しなければならないと警告した。