
KDDIは18日、生成AI(人工知能)の基盤となる大規模言語モデル(LLM)を開発しているELYZA(イライザ、東京)を連結子会社化すると発表した。同社は東大発のスタートアップ(新興企業)で、日本語に特化したLLMを開発している。数十億円を出資し、4月から同社の生成AIサービスを企業や自治体に提供する。
4月1日をめどに子会社を含めてKDDIグループで、イライザの株式の53.4%を取得する。イライザは今月12日、数値が大きいほどさまざまな指示に対応できる「パラメーター」数が、国内有数の水準である700億というLLMを開発したと発表した。
KDDIは自社の営業網などを活用し、企業や自治体への生成AIサービス導入を加速させる。同社の高橋誠社長は記者会見で、生成AIの開発に活用する計算基盤について「中長期的に1000億円規模の投資を考えている」と語った。
時事通信