
トヨタ自動車は17日、欧州での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フランスの完成車工場を18日から31日まで停止することを明らかにした。16日にはポルトガルの完成車工場を2週間の予定で休止した。再開時期は各国政府の対応に合わせ最終的に判断する。
フランスの工場は小型車「ヤリス」を生産し、2019年の生産実績は22万4000台。スポーツ用多目的車(SUV)の「ランドクルーザー」を生産するポルトガルの工場は、年間生産能力が9800台となっている。
欧州ではイタリアを中心に新型コロナ感染が広がり、仏でも感染者が増加。トヨタは仏政府が16日、不要不急の外出を禁止する方針を打ち出したことを受け、従業員の出勤に支障が出かねないことや、安全面などに配慮し工場停止を決めた。
トヨタの欧州での新車販売台数は世界全体の約11%を占め、ハイブリッド車を中心に堅調に推移していた。
JIJI Press