
アブダビ国営エネルギー会社(TAQA)は木曜日、日本最大の発電会社である株式会社JERAとともに、サウジアラムコとトタルエナジーズの合弁会社であるサウジアラムコ・トタル精製石油化学会社(SATORP)と電力・蒸気購入契約を締結したと発表した。
国営通信WAMによると、両社はサウジアラビア東部州ジュバイルで開発されるアミラル石油化学コンプレックス向けに、電力と蒸気を生産するグリーンフィールドの産業用蒸気・電力コージェネレーションプラントを開発する。
アミラル石油化学コンプレックスには、アラブ湾岸地域で最大級の混合負荷蒸気クラッカーが設置される予定である。
アミラルのコージェネレーション・プラントには、サウジアラビアのエネルギー効率センターが課す厳しい効率基準を満たしながら、最先端の発電・蒸気発生システム、ガス・受水システム、ガス絶縁開閉装置の相互接続が含まれる。
また、このプロジェクトは将来的に二酸化炭素回収プラントを設置し、水素を混焼することも可能である、とWAMは報じている。
アミラル・コジェネレーション・プラントは、TAQA(51%)とJERA(49%)が所有する特別目的事業体によって開発される。
TAQAとJERAは、O&M特別目的事業体を通じて、プラントの運転・保守(O&M)も請け負う。
TAQA Generation社のCEOであるFarid Al Awlaqi氏は次のように述べた: 「世界有数のエネルギー企業2社によって開発されている重要な下流プロジェクトであるアミラル石油化学施設におけるコジェネレーション発電および蒸気プロジェクトの引取契約の締結は、電力や蒸気を含む重要なユーティリティを効率的に供給するTAQAの能力に対する信頼の証です」
「TAQAは、パートナーであるJERAとともに、二酸化炭素排出量を削減する効率的なコージェネレーションプラントを開発し、SATORP社の長期的な脱炭素化プログラムを支援したいと考えています。今回の合意は、TAQAの成長を促進し、2030年の目標を達成するための取り組みを強化するものです」
JERAのチーフ・グローバル・ストラテジストであるスティーブン・ウィン氏は、次のように述べた。「JERAの顧客であるSATORP社に、安定的で高効率、クリーンで信頼性の高い電力と蒸気を供給します。アミラル・コジェネレーション・プラントは、アミラル・コンプレックスの操業効率を高めるだけでなく、サウジアラビア王国とこの地域における持続可能な発電ソリューションに対する当社の環境保護へのコミットメントと成長意欲を示すものです」