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祖国の不滅の物語

サウジアラビア、リヤドのスカイライン。(ゲッティ)
サウジアラビア、リヤドのスカイライン。(ゲッティ)
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24 Sep 2022 08:09:27 GMT9
  • 我々は皆、彼(皇太子殿下)がテレビのインタビューで2030年以降はどうなるのかと質問されたときに、明確な決意をもってきっぱりと2040年だと答えたことを覚えている。

ナーイフ・ビン・マルズーク・アル=ファハーディー

今日の世界のバランスは、有意性の価値に関する問題において正義を欠いており、もはや救済を保証するロードマップで意思決定者を導くことができない。

我々がいるのはもはや、世界が巨大な理論に過ぎず、闘争はそれを止めるアイデアを探す小競り合いに過ぎなかった19世紀ではない。我々がいるのは、賢明な歴史家であり哲学者であるウィル・デュラントが偉大な著書『文明の話』の最初の数行を書き、包括的な話を語る本で新しい西洋文明の中心を確立した21世紀の幕開けでもない。また、アラブの科学者であるイブン・ハルドゥーンが、彼の旅路と天才的な世界論において個人と社会の状況と能力を熟考することに重点を置いた14世紀の思想は、確実に過去のものとなっているのだ。

我々が現実にいるのは、まだ物語が書かれていない現代世界であり、誰が単独でその物語を語ることが出来るか、そして誰があらゆる疑念やアイデアやもっとも有名な伝統的で異例の知覚武器を動員できるかという対立と緊張にとらわれており、世界の循環の速さに戸惑いを持つ。まもなく、影響力を持つということは、その存在意義と相反する目的に貢献することになるのだとわかるのだ。

世界は2度の世界大戦と長い冷戦の恐怖で前世紀を終え、新たな恐怖とパンデミックで新世紀を迎えた。そこから学ぶどころかいまだに直面している。そのバランスの欠如は、専門家の検証を必要としない。新聞を読み、地図を見てみると、伝統的な影響力の輪は、狭い視野と限られた効果の中で競い合う一部分や個人に取って代わられたことがわかる。それは、連続的なコミュニケーション革命によって、アイデアの質を犠牲にしながらも相互作用の勢いが増し、忘れられるまでの数秒間を超えない限りの短い注意力を必要とする。そのため、メッセージは伝えることの将来的なリスクは、メッセージを伝えないことよりも大きいことを理解しているインフルエンサーを通じて、広められるのだ。

 

我が国を建国するための最初のレンガを積んでから3世紀が経ち、そして現在のサウジアラビア王国となってからもうすぐ1世紀が経とうとしている。私は、真の英雄的行為や、自らを創り上げた忠実な人々、不滅の魂を持つ男女が、もっとも気高い場所ともっとも貴重な空の下に国家を建設し、歴史と向き合う道を見出した最高の物語を読む。

故アブドルアジーズ・アール・サウード国王が毎年、王国の隅々まで統一するために行った伝説的な旅は、我々の世代、そして現代世界にとって、偉大な存在を築きそれを維持して発展させ守るために生涯を捧げることが何を意味するかということについて、もっとも大きな啓示となった。それは、祖国の確かさとその壁の安全が、世代が次の世代に引き継ぐことのできる最高のものであることを知るエリートたちの血と汗で書かれた真実と生来の性質による影響力の物語である。

92年の時を経て、その物語の新しい行は現代的な輝きを獲得し、最初の行はさらに不朽で深く根差したものとなっている。それは、学校や大学の机、オフィスや職場の廊下、組織や会社の構造、提示のメロディー、芸術の色彩に要約された、新しい文明の物語である。それは自己具現化された緑の旗であり、サウジアラビアの市民と友人の心の中にある不朽の価値の象徴であり、一時的な疑念によって汚されることのない影響力の確実さの象徴である。

私は世界の反対側から我が国を見ている。我々はそこで、長年の文化、行動の枠組み、親密な忠誠心という価値観を共有している。それらは、激動する世界に不安を感じながらも誠実な仕事と明確な使命感が原動力となっており、空に、そして意思決定中心の頂上にはためく緑の旗は、我が国が日々世界に提供しているロードマップのもっとも信頼できる保証となるという物語に触発されたものだ。私は第92回建国記念日を祝う東京のサウジアラビア大使館の演壇から、友人たちが四季折々を通じて有益な影響を与えるこの国の祝典に出席するために、特別に集まってくるのを目の当たりにした。

それは、我々の祖国が統一された日に、この国によって触発された知恵である。明日の目標と夢のために日々努力する知恵、自分自身への絶対的な信頼、祖国の国境と大志にのみ存在する忠誠心、そして、友人たちの繁栄と共同行動である。それはどこにいようと関係ない。未来のビジョンや目標とともに、それを築くための絶え間ない努力と過去の価値観や成果に対する大きな誇りという、不朽の物語である。それは、個人の才能と制度の信頼性、そして現在と歴史に深く根ざしたものによって引き起こされる、具体的で健全な真のインパクトに捧げる物語である。それはサウジアラビアの知恵である。我々はその物語を、偉大な創設者の不朽の伝記で読み、二聖モスクの守護者の言葉で聞き、そしてその物語は皇太子殿下の力強い演説でも語られてきた。テレビのインタビューで、2030年以降に何が起こるかについて質問されたとき、彼が明確な決意と決断力をもって、2040年と答えたことは、誰もが覚えていることであろう。

  • ナーイフ・ビン・マルズーク・アル=ファハーディー駐日サウジアラビア大使
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