
米ボーイングは18日、名古屋市に研究開発拠点「ボーイング・ジャパン・リサーチセンター」を開設した。日本に研究拠点を設けるのは初めて。航空機分野の脱炭素化に向け、天ぷら油といった廃食油などを原料とする「持続可能な航空燃料(SAF)」の開発や、航空機の電動化に向けた取り組みを加速させる。
リサーチセンターは名古屋駅近くのオフィスビル内に設けた。名古屋近郊でボーイング787型機や777型機の主要部品が製造されており、取引先とも連携しやすいことなどが理由。水素燃料電池や機体整備に使うロボット、航空機の軽量化につながる炭素繊維などの複合素材に関する研究開発も行う。
ボーイングのトッド・シトロン最高技術責任者(CTO)は記者会見し、「世界的なエンジニアリング能力の強化、日本での長期的なパートナー関係の強化につながる」と強調した。
時事通信